湊川神社本殿遷座奉幣祭

 湊川神社(神戸市中央区多聞通3-1-1)で5月2日行われた本殿遷座奉幣祭(ほんでんせんざほうべいさい)に参列した。本殿の屋根を葺き替える間、仮殿に仮住まいしていた御神霊を本殿に戻ってもらう儀式が遷座祭(せんざさい)。

 遷座祭は夜(浄闇)執り行われるので、翌日に、それを祝って、天皇陛下よりの品物が奉じられる儀式を奉幣祭と呼ぶという。遷座祭も奉幣祭も「神職として一生あるかないかの儀式」(栃尾泰治郎宮司)だそう。神社本庁の関係者がずらりと顔を並べていた。

 祭典終了後、本殿前の特設舞台で、奉納舞曲を鑑賞した。「賀殿」(大阪雅楽振興会)と「平安の舞」(原笙会)。とりわけ後者は天平時代から東大寺、大仏開眼供養の祭や大嘗祭など、重要な節会で舞われてきた女人舞曲。

 舞姫は十二単に髪をおすべらかしにし、檜扇を持つ。この日は東儀秀樹氏の曲「真珠庵」で舞われた。実に優美な舞だった。

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