神戸税関
三宮駅から海側に向かってフラワーロードを南下、国道2号を渡ったところにある石造りの重厚な建物が神戸税関。1868(慶応3)年の神戸開港と同 時に「神戸運上所」として開設され、以来、港の門番役となっている。当時、神戸港からは主に茶や生糸などが輸出されていたが、貿易はすべて居留 地に本拠を置く外国商人が行っていた。
神戸運上所は1873(明治6)年に「神戸税関」と改称し、翌年、旧本関庁舎が開庁した。しかし、1922(大正11)年に火災で焼失。1927(昭和2)年に、レンガ色の外観や時計塔が特徴的な旧本関庁舎が再建された。昭和40年初めごろには2つの分館も完成。
神戸税関の守備範囲は広い。神戸以西から山口県までの本州および四国全部。