「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」

  
 日本国際連合協会兵庫県本部主催による「冬の映画DAY」で「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」(2006年、アメリカ映画)を観た。12月1日(土)、神戸アートビレッジセンターの地下シアター。

 北朝鮮による拉致問題を、横田めぐみさんの拉致事件と残された家族の視点から描いたドキュメンタリー。めぐみさん拉致疑惑の真相を究明するために戦い続ける横田夫妻の姿を追う。『ピアノ・レッスン』のジェーン・カンピオン監督が製作総指揮を務めたことで話題を集めた。

 拉致問題を世界に知らしめた点で非常に貢献があった。日本人監督が製作したのではなく、アメリカ人が製作したところにも意味がある。とにかく、ひたすら横田夫妻の動きを追う。情報的には特に目新しいところはなかったが、めぐみさんに双子の弟がいたことは初めて知った。

 30年は半端な時間ではない。夫婦の不断の究明行動があって初めて真相が明るみに出た。夫婦が動いていなければ、真相は闇の中に埋もれていたかもしれない。肉親への強く深い愛情が闇をこじ開けた。

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