神戸バラライカ
カルメンがスペイン料理の老舗だとすれば、ロシア料理の老舗も神戸にあった。「神戸バラライカ」(神戸市中央区中山手通1-22-13)がそれ。この店も神戸だけでなく、日本で最も古いロシア料理店だという。1951年(昭和26年)オープン。
ボルシチとピロシキ、それにコーヒーのランチメニューで1260円。純ロシア料理、家庭料理の定番だ。お店は山手幹線より山側の北野坂の真ん中当たり。2階にジャズクラブ「エリーズ」の入っているビルのもう1つ上の皆にありました。
ロシア料理と言えば、東京・御茶ノ水を思い出す。店の名前が出てこない。いくら何でも40年も前のことだから、今はもうなくなっているかもしれない。新宿の焼き鳥屋「ボルガ」もいい。
新宿では歌声喫茶「カチューシャ」がまだあったころ、何回か行ったことを覚えている。「ともしび」もあった。歌唱指導を受けながら、ロシア民謡を歌った。そんな時代があった。時代は巡る。
新宿のロールキャベツの店「アカシア」を思い出した。まだ健在だ。
神戸はチャイニーズにイタリアン、フレンチ、それに「一平」や「伊藤グリル」「ハイウエー」「アカチャン」などの洋食が多いのは知っていたが、スペイン料理やロシア料理まであるなんぞ、やはり大変な街だ。過日、本場の手作りソーセージを使ったホンマ物のホットドッグを「G.G.C」(Great German Cook)で食べた。奥が深い。