唐招提寺

 薬師寺から500mほど北に建つのが唐招提寺(奈良市五条町)。律宗大本山。天平宝字3年(759)、東大寺を去った鑑真大和上が開いた寺である。残念ながら、門を入ってすぐの金堂は現在修復作業中。また、金堂本尊の盧舎那仏坐像(国宝・天平時代)は東京出張中でした。鑑真大和上像(国宝・天平時代)は公開されていなかった。

 鑑真大和上は中国・揚州に生まれ、長安、洛陽に学び、戒律の師僧として名高い大徳だった。日本僧の要請を受け天平勝宝5年(753)年、6度目の渡航で来日に成功。薩摩に着いたときには海難により既に失明していた。

 東大寺に迎えられ、日本仏教界の戒律の乱れを正す役割を果たし、76歳で母国に帰ることなく、日本で他界した。思いがけなく見ることができたのは「瓊花(けいか)」。鑑真大和上の故郷、揚州でしか咲かない花。大和上の像を安置する御影堂(みえいどう)の庭に見事に咲いていた。特別公開されていた。

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