藪伊豆「野菜炒め蕎麦」

 珍しく平日の真昼間に霞が関を徘徊。お腹が空いたので何を食べようかと思案しているうちに思い出したのが農水省地下の藪伊豆の「野菜炒め蕎麦」。蕎麦の上に野菜炒めを乗せただけだが、温かいのと冷たいのの2バージョンがあって、暑かったこの日は迷わず冷たい蕎麦を選択。350円也。昔は確か180円だった。

 蕎麦つゆのせいか、この何気ない野菜炒め蕎麦が絶妙な味なのである。個人的には感動物だ。「歌舞伎そば」のかき揚げそばもう絶品だが、それとは別の絶妙さである。会社が近かったこともあって、昔はよくここで食べていた。日本橋に総本店があるようだが、行ったことはない。国会の中にもあって、そこでは何度か食べたことがある。

 それにしても省内に入ろうとして大変だった。入館届けに名前や所属を書いて、入館証を発行してもらい、ゲートにそれをかざして入る仕組みに変わっていた。本人確認できる証明書がなければ入館証は発行してもらえない。昔のようにぶらっと入るなんてことは古き良き時代の昔話になってしまった。

 本館地下の商店街は大きく変貌。大食堂も北別館に移動。地下にはローソン、南別館にはおむすび権衛兵が店を構えていた。藪伊豆も南別館から北別館の「消費者の部屋」の隣りに移り、辛うじて入館証不要だった。大変な時代である。喜んでいるのは警備会社だけではないか。

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