八ツ場ダム湖面2号橋(仮称)

 同じ群馬県と言っても広い。埼玉県境の藤岡市から高崎市-中之条町と国・県道を走り次ぐことおよそ1時間30分。R145沿いの「やんば館」(群馬県長野原町林)に着いた。民主党新政権が建設中止を打ち出した八ツ場ダム広報センターだ。
 やんば館の裏手に建設途上なのがダム湖面2号橋(仮称)。国道上に架かり、別に建設中の高台の国道と代替地との間を結ぶ生活道路になるという。この橋の建設は今も続いており、中止にならない。中止になるのは別の橋。橋の長さは590m。絵になる橋ではある。

 ダムが建設されれば、やんば館をはじめ、第1小学校、東中学校の2つの学校を含めて、長野原町の5地区(川原畑、川原湯は全戸水没、横賀、林、長野原は一部)が水没する。建設計画が動き出してから既に50年以上が経っている。合意にこぎつけるまでそれだけの時間を必要としたのだろうが、それにしても長い。世の中も変わってしまった。

 ダム建設問題を考えるためにも現場は見ておきたかった。現場を見たからと言って分かるわけでもないが、その取っ掛かりはつかめるはずだ。
①2号橋


②やんば館と橋

③2号橋図面

④吾妻峡潮見橋付近(3.5kmのうち下流側4分の3は現況保存される)

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