西銀座チャンスセンター

 暖かな日差しが降り注いでいたのでランチタイムを銀ブラした。4丁目辺りはいつも通り、大変な人通りだった。銀座に買い物に来る人たちは経済的に余裕のある人が多いのだろう、行き交う人たちの顔はどことなく明るい。気のせいでもないだろう。

 しかし、4丁目から数寄屋橋の交差点の方向に歩いていくと、ポリボックスの裏手にある周辺に異様な行列ができていた。それに「大安吉日」の幟が風に翻っていた。年末ジャンボ宝くじに一攫千金の夢を求めて西銀座チャンスセンターに並ぶ人たちの行列だった。特に列が長いのは1番売り場。有楽町マリオンをずっと通り過ぎ、JR有楽町駅のガード近くまで300mほど続いていた。

 気持ちは分かるし、当たるものなら私も並びたい。しかし、何度も買っては失望を繰り返した者としては、うかつに一攫千金に並べない。当選の可能性は確かにあるし、買わなければ当たらないという絶対的真理を否定するものではないが、当選するのは星の数ほどの確率だとすると、二の足を踏みたくもなるものだ。もうその時点で幸運の神様から見放されているはずだ。

 それにしても、大安吉日と当選との間には何か関係があるのだろうか。関係があるという解説を聞いたためしがない。確か、何年も買い続けている人に当選者が出る確率が高いことは読んだか聴いたことがあるが、大安吉日との関係は寡聞にして知らない。神頼みに、確率は無用なのかもしれない。

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