福島第1原発事故評価、最悪の「レベル7」に
原子力発電所事故史上、「米スリーマイル島事故」以上だが、「旧ソ連チェルノブイリ事故」以下と思っていたが、経済産業省原子力安全・保安院が12日、「福島第1原発事故」の評価を国際原子力事故評価尺度(INES)で最も深刻な事故に当たる「レベル7」に引き上げたことで過去最悪タイになってしまった。
(NHKニュースウオッチ9)
枝野幸男官房長官は「(同じレベルだった旧ソ連の)チェルノブイリ原発事故と違って、直接の健康被害は出さないできている」と人への影響の面でチェルノブイリとの違いを強調したが、放射性物質の外部放出量については現段階でチェルノブイリ事故の1割程度とはいうものの、重大な外部放出で環境に大きな影響を与えている点は変わりない。チェルノブイリと同等の史上最悪事故と言われても仕方ない。
原子力委員会の近藤駿介委員長の会見をニコニコ生中継で視聴した。「事故評価は今起こっていることの評価だ。レベル5だろうが、レベル7だろうが、深刻な事態が起こっていることには間違いない」と述べた。
(NHKニュースウオッチ9)