路上ライブ『sacra』

sacra

今日は寒かった。本格的に冷え込んだ。１１月はまだ秋を引きずっているが、１２月はもう立派な冬だ。そこそこ暖かい日が続いていたので、急に寒くなると体がびっくりする。スポーツクラブのプールに入ったら、水温のほうが高く、それもびっくりした。

クラブからの帰途、西口駅前を通り掛かると、いつものように何組もストリートミュージシャンが街頭ライブを行っていた。通り掛かりながら、ふと足を止める場合もあるが、大体はそのまま通り過ぎる。足を止めさせるほどの気持にはならないからだ。しかし、今日は違った。まだチューニングしている最中だったが、何か期待させるものがあった。そしてまもなく演奏が始まった。

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歌っているのは「イエスタデイ」。いい曲だなと思いながら聴いた。ひどく寒かったが、そのとき歌った３曲をずっと聴いた。良い歌を聴かせてもらった礼儀としてギターケースに１０００円札を入れながら「いい歌だね。何という曲なの？」と聞くと、「イエスタデイというんです。１０００円もらったから、ＣＤ持って行ってください」と言われ、もらった。

家に帰って調べたら、この歌は小倉旬主役のテレビドラマの主題曲だった。もらったちらしをよく読むと、「この曲でメジャーデビュー、２００８年にライブ活動休止。２０１１年１月からライブ活動を本格的に再開した」。プロのミュージシャンだった。ひょっとしたら、音楽を良く聴く人たちはこのグループのことを知っているのかもしれない。知らないというのは恐ろしいことだ。