千葉八街産落花生

豆工房(東京・新宿・小田急ハルク)

 

いやしくも自分の口に入れる食べ物については、それがどんな環境で育ち、どんな状態で収穫されるのか一応は把握しておきたいと思い、大体は自分で調べたりもするが、どういうわけか落花生はこれまで縁がなかった。つまみで食べるとしても既に殻をむいたピーナッツのことが圧倒的に多く、殻付きの落花生を食べることがそもそも非常に少なかった。

ところが、昨年暮れに新宿小田急ハルクのビックカメラに寄った帰りに、食品売り場を通り掛かったら(地下から新宿駅に行くには通らないと行けない構造になっている)、落花生の呼び込みにあった。落花生はその名の如く、「地面に落ちた種子から実が生まれてくるお目出度い縁起物」だという。そんな口上を聞くと、つい信じて気持ちが動いた。

その店の焙煎機で炒ったとされる落花生は千葉県八街(やちまた)産の半立(はんだち)種。店主によれば、同じ落花生でも半立種は育てにくく、畑の栄養素を絞り尽くすため、全体の10%ぐらいしか栽培されていないという。その代わり、香ばしさ、甘さは他の品種に比べ、断トツに優れているとか。

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