吉祥寺に名物最中あり

小ざさの最中

 

さとうのコロッケ

 

東京・吉祥寺は昔からちょっと特別な街だった。新宿以西の中央線各駅は大久保-中野-高円寺-阿佐ヶ谷-荻窪-西荻窪-吉祥寺-三鷹と続き、いずれもそれなり個性のある駅が続くが、その中でも吉祥寺は少し別格。商店街の充実度が他の駅とは違うのだ。今は撤退したが、近鉄、伊勢丹など都心型のデパートが店を構えていたのも吉祥寺だけだった。

それだけ商圏がしっかりしていたということなのだろう。大学生時代の後半、西荻窪に住んでいたので、吉祥寺にはよく歩いて行った。行き先はたいがいジャズ喫茶だった。ロックの店もあった。戦後の闇市が発展したバザールのような大規模なマーケットもあって、そこでよく安い酒を飲んだ。

しかし、今や名物なのは行列のできる名物和菓子屋と肉屋らしい。さとうは創業33年だからまだ新しいが、この店の行列は吉祥寺の風物詩と化したらしい。一番人気は丸メンチカツだが、まだ買えない。何とか買えた手作りコロッケも重量感があって、本当にコロッケらしいコロッケだった。

小ざさの商品は羊羹と最中だけ。最中は小豆あんと白あんの2種類。小さいがおいしい。こちらも一番人気の羊羹はまだ口に入っていない。

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