日本と政治的対話を活発化させたい-NATO事務総長
テーマ:NATO事務総長会見
会見者:ラスムセンNATO事務総長
2013年4月15日@日本記者クラブ
◍グローバリゼーションの時代ではいかなる国家や大陸も単独では安全保障上の脅威に対処できない。協調的な安全保障政策で臨むしかない。アジア・太平洋地域にNATOとして首を突っ込むつもりはないが、共に協調して働きたい。
◍日本のアフガニスタン支援には感謝している。NATOも一定の国際的な役割を果たしてきた。今後も日本によるアフガン支援継続を期待している。
◍NATOと日本の関係については政治的対話を活発化していきたい。安倍首相と署名する「共同政治宣言」ではテロやサイバー攻撃への対策など「協力の方向性」を打ち出したい。日本とのパートナーシップは今後も強化していきたい。
◍NATOは中国について、軍事力増強など脅威の元ではあると考えるが、直接の脅威とは思っていない。対話を強化していきたい。
◍リビア軍事作戦は大成功だった。しかし、シリアは状況が全く異なる。反政府勢力を含め軍事介入の要請はない。シリア社会は極めて複雑だ。NATOとしてはシリアのいかなるグループをも支持しない。政治的解決が正しい道だ。