工事現場の「型枠」搬入

型枠をトラックから降ろす

型枠をトラックから降ろす(19日午前)

 

敷き詰めた型枠の中にコンクリートを流し込む

敷き詰められた型枠(20日朝)

 

7月から始まった自宅前のマンション建設現場で「型枠工事」が始まった。型枠工事はマンション、ビルなど、コンクリート製の建物の母体を作る重要な作業だ。全国各地の工事現場で「型枠工」(正式には型枠大工)不足が話題になっていることもあって関心を持った。

鉄筋コンクリートの建物を建てる場合、コンクリートでできた壁や柱を運んできて組み合わせるのではなく、設計図に基づいて現場で枠を作り、その中にコンクリートを流し込んでいく。使われる型枠は合板だったり、金物だったりする。

型枠工の出番は杭打ち工事が終わってから。工事中に必要な線や位置などを床や壁などに表示する「墨出し」(位置決め)に沿って、型枠を組み立てていく。その後、型枠の中にコンクリートを流し込み、コンクリートが固まったら型枠を外す。「わかりやすく言えば、建物の各パーツの鋳型をつくる仕事」だという。

型枠の組み立てから除去までの作業(型枠工事)を行う技能労働者が「型枠工」だ。設置されている作業スケジュールをみると、今週は「基礎型枠組立」と書かれていた。

なかなかの重労働だし、必要なスキルも高そうだ。「ミリ単位の寸法が記入された施工図を読み取って、型枠を組み立てるため、図面から立体をイメージできる空間判断力と工作能力が求められる」(ハローワークインターネットサービス)仕事だ。

見習いとして就業し、技能を習得して1人前になるのが一般的だが、10年はかかるという。「型枠施工技能士」は国家資格。1級と2級。学科と実技の試験がある。何一つ楽な仕事はない。

「この暑さの中でやるから身体には応えます」と現場監督氏。ご苦労さんです。

 

 

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