謹賀新年2016
あっという間に新しい年がやってきた。
昨年の世界は騒然とした。イスラム国による日本人殺害、パリ同時テロと凄惨な事件が起こり、欧州にはシリア難民が殺到した。貿易面では環太平洋連携協定(TPP)締結交渉が合意に達した。
国内でも東京五輪のエンブレム撤回、安保法制、中国人観光客による爆買いなどいろんなことがあった。
今年がどんな年になるかはまだ誰も分からない。何にもない年はない。世界をびっくりさせるような何かがいつも起きる。時代は常に「大変な年」だ。大変な年だからと言って、違う年に逃げることはできない。同時代を生きるしかない。これは生まれてしまった人の定めだ。
何があっても、生ある限り、生き続けるしかない。モットーは今年も「好奇心こそ力の源泉」。この気持ちさえあれば、どんなことが起ころうと、どんな状況に追い込まれようと、意外と前向きな気持ちで何事にも取り組めるような気がする。
幕末の風雲児・高杉晋作(享年29)は「おもしろき こともなき世に(を)おもしろく」と辞世の句を読んだ。彼の支持者だった歌人・野村望東尼が「すみなすものは こころなりけり」と続けた。
この心持ちで取り組めば、少なくても気持ちだけは楽になるはずだ。