日向夏の実生から選抜育成された「はるか」
「はるか」は日向夏(サマーオレンジとも言う)の実生(みしょう、タネから育つこと)から選抜育成された品種で、1996年10月15日に品種登録されたまだ新しい柑橘だ。
柑橘は普通、苗木や接ぎ木から育てる。実生から育てると、全く特徴の異なるものが生まれるからで、親より劣っているものができることが多い。ときおり、高品質のものが生まれる。「はるか」は高品質がうまれた例だ。
見た目はレモンのようで、酸味が多いように思えるものの、その見た目を裏切るまろやかな甘さ、柔らかい果肉に特徴がある。見目形はさほどうるわしくないが、果頂に凹状の環があり、果皮が少し粗い。
小夏は外皮を食べるが、はるかは半分にカットしてスプーンで食べる。2月の食べ物。柑橘はいよかん、ポンカンオレンジ、はるみ、完熟きんかん、土佐文旦、せとか、デコタン、清見タンゴール、甘夏、はっさくなど多種多様。競争が激しい。