確定申告書の送付に代えて
2017年分の所得税の確定申告の受付が16日から始まった。個人事業主も対象で、20日に申告した。原稿料の関係から申告はかなり前からやっていた。13年に個人事業主になってからは真剣に対応している。
不思議なのはこれまで黙っていても確定申告書・決算書等用紙が当局からどんと送られてきたが、税務署などの相談会場で申告書を作成した向きには今年から発送を取りやめた。
電子申告(e-Tax)を促していることは分かるにしても、あまりにも性急すぎる。電話して送ってもらった。私は相談会場で相談しながら、現場で考え、考えしつつ申告することで、納税意識も磨く必要があると考える。従来の用紙に書き込むことで、自分の理解力を高めつつ、納税したい。
e-Taxにすれば確かに簡単だが、それで税に対する理解が高まるとは思わない。税務当局は課税逃れや脱税を封じ込めるのに熱心だが、納税者の気持ちを分かっていない。
e-Taxはインターネットで申告ができて便利だが、使用しない最大の理由はカードリーダー1台当たり約3000円のお金がかかることだ。これではいくら笛を吹いても(便利だと吹聴しても)ほとんどの人は踊らない(使わない)。
税務当局は常に自分の利益が優先で、国民に犠牲を強いる。年に一度しか使わない機械に3000円も払う気がしない。年に一度くらいなら、マイナンバーカードを使わずに本人認証できる税務署のパソコンを利用するほうが良い。
政府は次回の18年分確定申告から、マイナンバーカードやカードリーダーがなくても電子申告できるようにするらしいが、その場合、申告する前に税務署に行ってIDとパスワードを交付してもらう必要があるという。
昔の納税は良かった、かもしれない。納税者受難の時代はまだまだ続きそうである。