「さやの湯処」再訪

 

ロビーの向こうは昔個人の家を生まれ変わらせた食事処「柿天舎」(してんしゃ)。庭を眺めながらこだわりの十割蕎麦を食べることも

 

作庭家・小口基實氏が再生した和庭。右側が柿天舎

 

午前中は仕事に行く妻を戸田市まで車で送った。いったん自宅に戻り、原稿のゲラ校正。午後に妻をピックし、台風21号の襲来を心配しながら、前野原温泉「さやの湯処」(板橋区前の町)に出掛けた。

いつもは埼玉スポーツセンター天然温泉(埼玉県所沢市)に行くが、この日は台風21号に敬意を表してこちらにした。

東京は良い天気で、午後は青空が広がった。どうしたんだろう。台風は着実に日本に接近しているというのに。

お風呂を含めて全部が都会サイズ。どの風呂も小さい。そこに大勢が入るから息苦しい。でも気持ち良い。9月に入って第1週なのに混んでいた。年寄りばかりではない。若い人も多い。月曜が休みの人が多いのかもしれない。

ここに小さいながらも、源泉掛け流しがある。加水や循環ろ過、薬剤の投入はせず、敷地内にある源泉井戸から直接浴槽へ天然の源泉が注がれている。

浴槽に注がれてから初めて空気に触れるので、源泉の成分が酸化しておらず、その場でほんのりと白濁して、その湯は「うぐいす色」に見える。

pH7.4の弱アルカリ性。塩分濃度が高い含ヨウ素ナトリウム塩化物強塩温泉。浴後、いつまでも身体がポカポカと温まる「熱の湯」。さやの湯処は、都内では珍しいうぐいす色の源泉掛け流しの湯へのこだわりを主張している。

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