「男前豆腐」
水もしたたるいいトーフ
その心意気が男前
男前豆腐店(本社京都府南丹市、伊藤信吾社長)の男前豆腐は豆腐の味をしっかり味わえる豆腐店として有名だが、男前豆腐というブランドは伊藤信吾社長が実父の経営する三和豆友食品(現三和豆水庵、茨城県古河市)で働いていたときに開発した商品だった。
彼は「単価を低く抑えようとする豆腐業界の経営に未来はない」とし、「単価は高いが、品質も高い」方針で新商品を売り出し、これがヒットした。
豆腐の水気を均一にとるため吸水紙で包むようになっており、普通の豆腐の3倍もする男前豆腐を2003年3月に発売。04年7月には「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」(ジョニーは伊藤信吾氏の愛称)発売。05年3月に「男前豆腐店」会社登録した。
その後、伊藤は05年に男前豆腐店を設立し独立したが、男前豆腐店と三和豆友食品は協力関係にあり、関東向けは三和、関西向けは男前と区域分けがされていた。
しかし、06年に三和が豆腐製造大手で東証マザーズ上場の篠崎屋と業務提携(のち解消)したことにより、関係は解消している。
男前豆腐店は05年9月、倒産した大手豆腐メーカーの京都工場を買い取る形で京都府南丹市に移転。現在、清里(山梨県)、青森、茨城に工場を持つ。
両社は製造方法、使用原料とも異なるという。三和側は男前豆腐の名前を使っており、男前豆腐店はそれを認めているようだ。
西友系スーパー「リヴィン」で男前豆腐えだまめを見つけた。普段食べている豆腐の枝豆版だなと思ったが、違った。