「魚屋シュン」と「さかなや旬」
東京練馬区谷原(やはら)近くに都内最大級の売場面積と魚の種類を誇る鮮魚販売店がある。「株式会社シュン」(本社埼玉県さいたま市北区、大川戸健代表)がそれだ。母体は昭和41年(1966年)に浦和卸売市場内に開業した丸大商店。現在も浦和と大宮に店を持っている海産物問屋だ。
平成7年(1995年)4月に株式会社シュンを設立し、東京都練馬区で鮮魚販売を開始した。対面販売がメーンで、それを生かした「魚屋」にこだわり、魚屋の「らしさ」にこだわっている。新鮮な「旬」の品揃えに力を入れている。
子どもの家に近いのと新鮮なので、結構利用している。運動会の岐路、カニ鍋を我が家でやることになって立ち寄った。魚の勉強もしている。
ホウボウには足があり、歩き方も面白い。また羽のような胸びれも持っている。魚としては珍しい部類に属する。
高級魚。めでたい魚として知られている。暖海性の底生魚で、主に海底で生活しており、水深25~600mの砂泥地を歩くように泳いでいる珍しい魚だ。
日本では北海道南部以南の浅瀬から深場まで様々な場所にいる。 海外でも黄海、渤海から南シナ海にいるので中国やフィリピンなどのアジアを中心に世界でも多く水揚げされる魚だ。
漢字では「魴鮄」と書く。上品な白身で鯛やフグに似て旨味や甘味が強い。 クセがないのも特徴で、とろっとした食感とほど良い柔らかさも楽しめる。店で刺身にしてもらった。子どもたちも箸を伸ばした。こんなうまい魚だとは思わなかった。
「アニサキス」にご注意を!のチラシが至る所に張ってあった。芸能人がこれにかかって七転八倒の苦しみを覚えたことで最近急に注目が集まっている病気だ。
アニサキスは寄生虫の一種。サバ、イワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジなどの魚介類の内臓に寄生したアニサキスの幼虫によって引き起こされる。幼虫は白い糸のような形状で、大きいものは長さ3センチ、太さ1ミリと肉眼で確認できるサイズだ。宿主である魚が死ぬと、内臓から筋肉に移動する習性を持っている。
食中毒で最も多いのは急性胃アニサキス症。食後数時間から10数時間後に、みぞおちを何かで刺されたような激しい痛みを感じ、悪心、嘔吐も伴う。胃より先の腸に侵入した急性腸アニサキスの場合、激しい下腹部の痛みや腹膜炎の症状が出る。
アニサキス幼虫は人間の体内では数日しか生きられないが、それまでの間に暴れ回る。死に至る病ではないまでも死ぬほどの苦痛を味わうことになる。
予防方法としては①加熱(60℃で1分)②冷凍処理(マイナス20℃で24時間)の2つ。要は生食はしないことが重要だ。しかし、これはできないとなると、目視で確認しアニサキス幼虫を除去するしかない。
面白い魚屋が出てきたものだなと思いながら回っていたら上のようなお知らせ見つけた。「光が丘IMA店内に今月オープン予定の『さかなや旬』は当店とは一切関係ございません」といった内容だ。
素直に読めば、「谷原のシュンが遂に光が丘に進出した」と思うだろう。事実、そう思った。ところがそうではないのだという。一体これはどうなっているのか。
IMAには2件の魚屋が入っていた。1つは魚耕(本社・荻窪)。もう一つは海星ムサシ(本社・福岡市)光が丘店だ。どちらも大型店だが、うち海星ムサシが8月理由もなく閉店した。それとなく関心を持っていたら、後釜は神奈川県を中心に首都圏で鮮魚・寿司小売り業を展開するSHUN-GROUPだった。株式会社旬(本社・神奈川県厚木市)と平成12年月設立の株式会社「旬フーズシステム」(同)を傘下に持つ。
谷原と光が丘は歩いて15分くらい。商圏も重なる。谷原店が光が丘に引っ越したと考える顧客が普通だ。でもそうではなかった。顧客層がちょっと違う気がするが、どうなんだろう。登録商標も含めて当然議論されたはずと思うが、顧客にとってはややこしいこと変わりない。
しかも、この件について何ら説明もなかった。何か少し説明があっても良さそうなものだと思うが、どうだろうか。