道志川温泉「紅椿の湯」

 

甲斐の猿橋(上)は日本3大奇矯のひとつ

 

四層のはね木がテコの原理で橋を支える特殊な建築方法で木造で現存しているのはここだけ

 

下を流れる桂川

 

広重の「甲陽猿橋之図」にも描かれた名所

 

道志川温泉「紅椿の湯」

 

すっかり山梨県リニア見学センターで時間をとられ、そこを出たのは15時半すぎ。しかも、肝心のリニアは走らず。空振りに終わった。

外は小春日和で暖か。その中を館内でずっとリニアを待っていた。とんだ見学日になってしまった。せっかくなので「甲斐の猿橋」(大月市猿橋町)に行った。

山梨県の猿橋は「錦帯橋」(山口県)と「木曽の桟(かけはし)」(長野県)とともに日本三奇橋の一つ。

大月桃太郎伝説が残る日本3奇橋の一つ」によると、「四層のはね木がテコの原理で橋を支えている橋脚を全く使わない特殊な建築方法。木造で現存しているのはここだけ」だという。

今回の山梨行の真の目的地は道志村だった。そこで東京から移住し、バイオマスと林業に取り組んでいる大野航輔氏の仕事ぶりの一端をみたいと思っていたが、リニア見学センターに引っかかってアウト。ずさんな計画だが、これでいいと思っている。

午後5時をすぎ、暗くなっていたが、道志村に向かった。びっくりした。山を2つも越した。トンネルを掘れば簡単だが、掘るだけの経済性がないのかもしれない。90度、180度、360度のカーブまたカーブの真っ暗な道を何とか進み、ようやく道志村に辿り着いた。しかし、夜なので何も見えない。

薪ストーブで作ったという村営の「道志の湯」も休館だった。仕方がないので、看板が出ていた道志川温泉「紅椿の湯」を訪ねた。地下1500mから湧き出た天然温泉だという。

大野氏によると、「道志村は日本でも最多のキャンプ場」があるという。道志の湯には入っていないので比較できないが、紅椿の湯のフロントマン氏は「広くてきれいで、自信を持っている」と断言した。

温泉は午後7時から半額になるというので食事を済ませたのち、温泉に入った。まず源泉高温泉。実に広く、気持ち良かった。38度のぬる湯も悪くない。夜でよく分からないが、露天風呂も周囲の景観と溶け合っていそうだ。せせらぎが聞こえていた。ほかにサウナと脱衣場だけだが、基本的なものがしっかりしていた。「自信を持っている」と答えたのも理解できた。

村営ではなかなかここまでのレベルは提供できないかもしれない。宿泊料金も平日だと大人1名5500円(2名以上で利用の場合)と極めてリーズナブル。若人は川でキャンプをし、年寄りはホテルでのんびりできる。道志村は意外と穴場かもしれない。

帰りは午後8時すぎに紅椿の湯を出発。国道413号線から途中で土砂崩れのため78号線を走って相模湖ICから中央道で高井戸まで。2時間で練馬の自宅に着いた。合計12時間のドライブだった。

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