サクラ保存林
中国南部を中心に台湾やベトナムなどに分布する。沖縄県の石垣島にカンヒザクラ(寒緋桜)の自生地があり、国の天然記念物に指定されている。
陽光は愛媛県の高岡正明氏が天城吉野(オオシマザクラにエドヒガンを交配)にカンヒザクラの花粉を交配させて作出した栽培品種。
やはり花より団子だ。科学園の正面横には「萬盛堂」(まんせいどう)が出店を出していた。四代目が店を守る老舗和菓子屋。保存料や防腐剤は一切使用していないという。
桜餅と道明寺、それにいちご大福を買った。関山ベンチでいただいた。
春休みなので孫3人が1泊で遊びにきた。最初の日はどこへ行くか計画を立てた。行く先は車で2時間ほどの都立八王子霊園で義母の墓参をし、次いで森林総合研究所多摩森林科学園(東京都八王子市)に行った。
よく晴れた絶好の行楽日和だった。多摩森林科学園はサクラ保存林が有名だが、花の見頃よりも春休みを優先した。その結果、高尾駅に近く結構寒く桜はまだ見頃には早過ぎた。
サクラ保存林では様々な桜の花を3月から4月下旬まで観賞できる。桜の遺伝資源を保全するため、伝統的な栽培品種や全国の名木など、接ぎ木で増殖した約500系統、1500本の桜が植栽されている。
子どもたちは桜よりも山歩きに興味があった。結構急峻な道を歩き回っても平気のへいざだった。こちらは腰が痛く付いて行くのに苦労した。
森林総研は2018年3月、紀伊半島南部に道の桜が分布していることを確認し、「クマノザクラ」と命名した。国内に自生する野生の桜としては1915年のオオシマザクラ以来約100年ぶりの発見だ。
地球上のすべての植物が完全に把握されているわけではなく、毎年新種の植物が発見されている。その多くは一般的に知られていない植物だが、18年は誰もが知っている桜だった。