素泊まりの「ファミリーロッジ旅籠屋」に泊まるのも悪くない

 

旅籠屋伊賀店

 

城崎温泉を出たのは午後4時30分。名古屋を過ぎた土岐あたりまで走ろうと考えたが、やはり寄る年波を思った。あんまり無理をして身体を壊してもつまらない。

せいぜい城崎から200kmの範囲内に留めようと思った。どうせならICを降りずに宿泊できる高速道路SA上のロッジに泊まるのが一番だが,どこにでもあるわけではない。

レストインがあるのは名神高速の多賀SA(下り線)か東名の足柄SA(上り線)、山陽道の宮島SA店(上り)くらい。他にミニホテルとも言えるファミリーロッジ旅籠屋が佐野SA店(上下線)と壇之浦PA店(下り)を運営している。

このミニホテルのファミリーロッジ旅籠屋は素泊まりだ。何年か前に米国を旅行した際、そのような素泊まりのモーテルがたくさんあった。すぐそばに食事できるところもあって便利この上ない。それに素泊まりだから安い。

きちんとした旅館やホテルで浴衣に着替えてくつろぐのも良いが、安く上げようと思えば、素泊まりがいい。城崎には食事付きの旅館がたくさんあるが、素泊まりはほとんどない。飛び込みを受け入れてくれる宿もそんなに多くはない。

そもそも日本の旅館は食と住が一緒。素泊まり自体が少ないのだ。欧州はこれまでもよく飛び込みで泊まったものだが、日本は事前に決めておいて泊まるのが普通だ。当日に飛び込むのはどうも邪道のようである。

マイカー旅行者のための素泊まりのミニホテルチェーン「ファミリーロッジ旅籠屋」(東京都台東区)のことは情報としては知っていたが、利用したことはこれまで一度もなかった。

全国に約70店舗。全店直営だ。23時までにチェックインする必要があるため、走行距離を考えて無難に三重県伊賀店(三重県伊賀市中柘植)に決めた。もちろん空室があることを確認した。

店まではナビが案内してくれたが、城崎からだと舞鶴若狭道から中国道を走り、名神高速の甲南ICを降り、そこから約15キロもある。伊賀店は無料の自動車専用道路である名阪国道「上柘植」ICを降りてすぐだが、甲南ICからの道は峠を越える山道で対向車が1台もなく恐かった。

よくこんな道を案内してくれるなと思ったくらい寂しい道を誘導してくれた。それでも午後10時ごろに何とか到着した。城崎から5時間30分かかった。

 

レギュラールーム14室のこんな感じです

 

マイカー旅行者のための素泊まりのミニホテル「ファミリーロッジ旅籠屋」はアメリカンスタイルの、シンプルなロードサイドホテルだ。

1994年に旅籠屋本店を設立(のちに旅籠屋に変更)。1号店「日光鬼怒川店」をオープンしたのは1995年8月。2号店は2000年4月の那須店、3号店は同6月の秋田六郷店、4号店と5号店は山中湖店と沼田店だった。

「こんな宿を待っていた」とユーザーから歓迎され、利用者数は延べ430万人を超える。

ルーツはアメリカのモーテル(MOTEL)だ。ラブホテルが乱立している日本ではモーテルもラブホの扱いを受けやすいが、ラブホはあくまで性行為に限定した宿泊施設で。モーテルはmotor hotelの略でラブホとは全く違う。

1階か2階が普通で、伊賀店もレギュラールームが14室あった。案内された部屋はツインルーム。普通のホテル以上の広さで、幅1.5m以上のクィーンサイズベッドが2台どーんと置いてあった。

子どもづれでも1部屋に泊まれる。広めの浴室や洗浄機能付きトイレ、全室無料ネット接続なども完備している。最近はビジネスからファミリーまであらゆる層に利用客が広がっているという。

料金もシンプルだ。平日は1人5000円から。2人で8000円、3人で9000円、4人で10000円だ。われわれは夫婦2人だったので8000円+消費税800円=8800円だった。5歳以下は無料だ。

施設やサービスは全店共通。チェックインは午後11時まで。

朝食はクロワッサンと紅茶・コーヒーの無料サービスが受けられる。ただ軽食なのでがっつり食べる人には物足りないかもしれない。

今や車はなくてはならない社会のインフラ施設だ。その車もEVにとどまらず、完全自動運転に向けて日々進化している。車社会を支えるサービスを誰にも気兼ねなく、好きな時に、好きなところに行けることは自由人として大いなる喜びである。

 

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