新型コロナのお陰で「テレワーク」を体験=日本記者クラブのビデオ配信システムを利用

 

テレワークをどうぞ!

■初めての「テレワーク」

コロナウイルスのお陰で「テレワーク」を経験することになった。と言っても、加盟している日本記者クラブが新型コロナウイルスによって閉室され、緊急性の高いコロナ関連に限って「Zoom」による記者会見を行っているからだ。

インタビューは対面が普通。顔を見ないインタビューなんてインタビューではないと言いたいところだが、現在のような状況ではそうも言っておれない。むしろ、コロナが天から降って湧いたからこそ、テレワークを体験することになったと感謝すべきかもしれない。

新型コロナのお陰でホテル業界も大変である。何せ外出自粛である。外に出て、しかも泊まってもらうのが商売であるホテル事業とは真逆だからだ。レストランやスタッフなど多くの人員を抱えて、持ち帰り弁当を提供したり、軽度の感染者を中心に貸し出したりと、あの手この手に大忙しである。

過日、散歩に出たおり、いつも乗る都営地下鉄大江戸線「光が丘」駅でウオッチングした。夕方5時前だったので少ないのは当然だったが、それでも人出はかなり減っていた。緊急事態宣言が出ているからだ。仕事もテレワークが推奨されている。

■ホテルも「テレワーク」を”推奨”

駅の改札前の一角で「シティホテルで”テレワーク”」の宣伝コピーを見た。何のことかと目を疑ったが、どうせテレワークをするのも家庭だと子どもが近くにして、「お父さん、家にいるなら遊んでよ」となる。仕事と家庭の区別が付かない子どもだと説明しても始まらない。

「日々増えているテレワーク時に利用したい『テレワークプラン』が新登場!自宅を離れ完全なプライベート空間でのデスクワークはいかがでしょうか」。「ホテルカデンツァ光が丘」(東京都練馬区高松、旧第一ホテル光が丘)の宣伝コピーだった。

朝10時から18時までで、1室9000円(税サ込)。設備&プラン特典は駐車料金無料、wifi完備、コーヒーセルフサービス、ルームサービスあり、加湿器・空気清浄機器設置。

なるほどと思った。この宣伝コピーは新聞の折り込みチラシにも入っていた。自分が現役なら、利用したかもしれない。それにしてもどこも生き残りに大変ではないか。

■オンラインデビューは「Zoom」で

ところで米国のZoom(ズーム)。パソコンやタブレット、スマートフォンなどから使える。ビデオ会議でも使えるテレワーク用のツールとも呼べるものだろう。

現代ビジネスによると、「ズームの1日当たりの利用者数は昨年12月に世界で約1000万人だったが、今年に入ってコロナ危機を契機にうなぎ登りに増加し、現在は2億人を突破したとされる」という。

使い勝手の良さなどが理由で高校生や大学生らの間で急速に普及したという。本来はビジネス向けのビデオ会議システムとして開発されたツールだが、若者たちはむしろオンラインのパーティーなど社交や遊びに多用しているらしい。

また学校の教師やインストラクターらがオンライン授業等のツールとしても重宝しているという。ズームは同時に最大100人のユーザーまで、また最長40分の利用時間までは無料で使える。思わぬところでテレワークを体験することになってしまった。

■「テレワーク」が一般的、「リモートワーク」はIT系で

ところで「テレワーク」(tele work=離れたところで働く)とは何なのだろう。「リモートワーク」(remote work=遠くで働く)という言葉もよく耳にする。「在宅勤務」が一番しっとり来るが、どう違うのか。似ている。しかし、考え出すとよく分からない。

会社という特定の場所ではない離れた場所で働くスタイルだろう。

 

テレワークとは(総務省)

 

総務省は「ICT利活用の促進」で「テレワークの促進」を呼び掛けている。国が働き方改革の1つとして推奨してきた制度のため、テレビニュースや政府が発表する言葉は「テレワーク」で統一されている。

会社に勤めながら、会社とは違う離れた場所で働くということで、「場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」のことを指している。

リモートワークも英語の意味からだとテレワークと同じで、「遠隔で働く」こととなる。テレワークは業界全般、リモートワークはIT系・Web業界で働くウェブディレクターやデザイナー、エンジニアが自宅やカフェ、コーワーキングスペースを利用して会社以外の場所で働くことを「リモート」ワークと呼んでいることが多い。

「在宅勤務」は「自宅で働く」こと。テレワークやリモートワークと違って、働く場所が「自宅」と限られた意味を持っている。在宅勤務はテレワークやリモートワークの中に含まれる。

要は普通に話をする場合は「テレワーク」を使い、IT系と話をする場合は「リモートワーク」でもよいが、テレワークでも通じる。働く場所が自宅に限定される場合は「在宅勤務」と言えばよさそう。

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