ツインの誕生日を祝った後は蒲田の病院へ=帰路途中下車したのは「高輪ゲートウェイ駅」
新型コロナウイルスがまん延していようが、誕生日は必ずやってくる。自分の誕生日ではなく、孫の誕生日のこと。双子の兄弟にも8回目の誕生日がやってきた。誕生日と言えば、ケーキである。お相伴に預かってケーキを食べた。ケーキは実にうまい。
しかし、ちょっと考えれば容易に想像が付くことだが、体重も確実に増えていることだ。食べたあと、体重計に乗った。体重計の針は64.4キログラムを指した。ついこの前まで60キロだった。腰痛の手術をした1年前は60キロ台を切っていた。4.4キロも太った。苦しいが、どうしようもない。
脊柱管狭窄症の手術を受けて1年1カ月。診察のため蒲田の病院に行った。術後の経過をレントゲン写真で判断するためだ。骨を削った結果、痛みはなくなった。経過も順調だという。都内練馬区から大田区蒲田までだと、浜松町まで地下鉄、浜松町から蒲田までは京浜東北線を利用する。
徒歩時間などを含め2時間ほどかかる。結構な距離だ。当初4月に再診の予定だったが、それを5月に1カ月先送りした。2度も延ばすのはまずいと考え、電車に乗った。
10時30分の予約だった。9時前に自宅を出て着いたのは10時40分だった。10分の遅刻だったが、病院では遅刻のうちに入らない。30分以内にレントゲンを撮り、診察を受けた。
さて、せっかく蒲田まできたのだから、寄りたいところもあった。会いたい人もいる。どうしようかと考えたが、どうにもならなかった。これまでだったら、スポーツジムか映画館などに行くか、せめてお茶を飲んで帰るところだが、落ち着いてお茶を飲める雰囲気ではない。
ジムも映画館も閉まったままだ。食事だって、落ちつかない。気の効いた店はどこも閉まっている。開いているのは吉野家などのファーストフードの店ばかりだ。とても入りたい気持ちにはならない。
平日なのに人も少ない。外出自粛が解けていない。まだ首都圏は非常事態宣言が解除されていないのである。むしろこれが当たり前だ。外出するのは「かかり付け医」に診断を仰ぐためだった。
うっかりしていると、つい今の自分を忘れてしまう。天気も悪く、小雨が降っていた。こんな日に外でウロウロしていてもろくなことはない。
そう思っていたら、JR品川駅と田町駅の間にJR高輪ゲートウェイ駅が出来たことを思い出した。行きに通った。帰りに見学したいと考えていた。人は少ないだろうし、良い機会だと思った。
この駅は2024年頃にまちびらきを予定している新しい街の核を目指している。東京と世界をつなぐ玄関口となることを構想しているという。羽田空港と高輪ゲートウェイ駅間に鉄道を敷設することも入っている。
大きな構想の核だが、今は構想段階でまだ出来上がっていない。しかも、開業してすぐさま新型コロナウイルスに襲われ、開業を祝うどころではないほどだ。
JR東日本が推進する環境保全技術を盛り込む「エコステ」の駅として、様々な取り組みを行っている。膜屋根採用による温熱環境向上および照明電力量の削減、さらには木材の使用によるCO2固定化もその一環だ。
ほかには太陽光パネルを設置したほか、小型風力発電機の設置、緑化空間の整備、LED照明器具の採用などがそうだ。