有楽町の「交通会館」でぶらりランチし 通販食品展示商談会をのぞくと多様な商品にびっくり

 

喫茶 ローヤル

 

■「東京交通会館」と同じの古い喫茶店だった

 

この店に入って「古いな」と思った。午後2時ごろ。そんなに人は入っていないだろうと思ったが、あに図らんや。あちこちに人が座っている。意外と人気店なのだろうか。特に何か工夫があるのかしらと思った。

男便所に入ったら、どーんと旧式トイレだった。店内の雰囲気やステンドグラスなどをみても古い。何となく昔のキャバレーみたいな感じがした。

ナポリタンを食べ、コーヒーを飲んで精算をする時に感じたままをレジ担当のおじさんに言ったら、「古いですよ。交通会館ができるのと同時に開店しましたからね。50年ですよ」と帰ってきた。やはり古い。

有楽町の交通会館B1の喫茶ローヤル(東京都千代田区有楽町2)。ただ古いだけではない。雑誌「dancyu」によると、店の向かいにあった都庁が1991年に西新宿に移転したときは大ピンチを味わったという。朝から満席だった客が水が引くようにいなくなった。閑古鳥がやってきたのだ。

あの時は大変だった。その後はフードメニューを増やして接客にこれに勤めたという。今は新型コロナウイルスの感染拡大に責め立てられているものの、それなりに客を取り戻し、昭和の折り目正しい接客と華やかな空間が息づく有楽町駅前「東京交通会館」の地下に佇む喫茶店の姿に戻っている。

 

「たんかん」って何?

 

■屋久島の「たんかん」

 

有楽町に足を運んだのは第10回通販食品展示商談会(事務局・エグジビションテクノロジー)が12月1日、2日の両日、東京交通会館12Fで開かれていたため。通販・宅配商品業に特化した日本で唯一の展示商談会。開催案内が自宅にファクスで何度も送られてきていた。

最初に目に留まったのは鹿児島県の屋久島ふれあい食品(鹿児島県熊毛郡屋久町)の「たんかん」。これ何だろう。どうやらたんかんは鹿児島県の名産らしく、同社の商品案内には「たんかんジュース」、「たんかんゼリー」、「たんかん紅茶」、輪切りにした「みかんのまんま(たんかん)」「たんかんドレッシング」などたんかん商品がぎっしり。

たんかんはインド原産のポンカンと南米原産のネーブルオレンジから生まれた中国原産の果物。豊かな甘みと香り、ほのかな酸味と苦みなどのバランスもよく、ぎゅっと詰まった濃い美味しさだという。

 

ずらりと冷凍ごはん

 

■「冷凍ご飯」も侮りがたし

 

ご飯は炊きたてが一番だと堅く信じていたが、そんなにゆっくりと楽しめる人は幸せで、むしろ冷凍のご飯のほうが望まれるケースもありそうだ。冷凍ご飯も決して馬鹿にできないのだ。

日本における冷凍食品のフロンティアカンパニー「ニチレイフーズ」(東京都中央区築地6)の冷凍で食を豊かに「ほほえみごはん」によると、炊きたてのご飯が軟らかくふっくらしているのは「生米の中のデンプンが水を吸って膨らみ、糊のような状態になるから(デンプンの糊化、アルファ化ともいう)」

「その後は冷めるにつれてどんどん水分が抜けていくのでパサパサになったり、固くなったりする(デンプンの老化、ベーター化ともいう)。ご飯に水分を残した状態にキープすることが大切。炊き上がってすぐに急速に冷凍するのがベスト」だ。

鉄則1 炊きたてアツアツを包み、水分を閉じ込める
鉄則2 包むのは少量ずつ。大きな塊での保存はNG!
鉄則3 美味しく食べるなら1カ月が目安

唐房米穀(とうぼうべいこく、佐賀県唐津市)は冷凍米飯ブランド「一粒庵」でおいしい冷凍ご飯を提供している。根菜を酢飯にサンドした「根菜ちらし寿司」や筍とゴマ入り酢飯にとりそぼろをトッピングしたブランド鶏「華味鳥(はなみどり)のそぼろ寿司」、「桜えびと高菜のごはん」「博多い津”みふぐめし」「博多和牛ごはん」「ぶり照焼きごはん」「うなぎおこわ」など多種多彩。

海苔巻きや牛焼肉キンパ、いなり寿司なども揃っている。

 

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