「民主主義は勝利した」「米国の団結に全霊をささげる」バイデン米新大統領就任演説
■民主党のバイデン氏が米大統領に就任
米国の第46代大統領に民主党のジョー・バイデン氏(78)が20日、就任した。同氏は「きょうは米国にとって歴史的な民主主義の日だ。民主主義は勝利した」と力説した。
バイデン氏はまた「米国民、米国を団結させることに全霊をささげる」とも述べ、国内に広がる分断の修復を訴えた。新型コロナウイルスの収束に向けて「暗い冬を耐え抜くためすべての力が必要だ」と決意を示した。
副大統領には黒人女性のカマラ・ハリス前上院議員(56)が就任した。副大統領に女性が就くのは米史上初で、黒人でも初めて。トランプ前大統領は就任式を欠席した。退任する大統領の欠席は152年ぶり。
ワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地での退任式典で、「さようなら。私たちは何らかの形で戻ってくる」と政治活動継続に意欲を示した。
■「パリ協定復帰」「WHO残留」「マスク義務づけ」など180度政策を転換
共和党のトランプ政権から民主党のバイデン政権に移行したら、180度政策が転換した。それも4年間で転換した。そうコロコロ引っ繰り返っても国民は困る。それにしてもトランプ政権は手前勝手でひどかった。20日、早速大統領令に署名したのは15件。
●温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」に復帰する。⇐トランプ政権は2020年11月4日脱退
●カナダからメキシコ湾まで原油を運ぶパイプラインの拡張計画の許可を取り消す。
●世界保健機関(wHO)脱退を取りやめ残留する。
●雇用を重視し、規制緩和を進めた前政権から「自動車燃費規制強化」へ180度転換する。
●連邦政府が所有する連邦政府施設でのマスク着用を100日間義務づける
●ホワイトハウスに感染症対策を担う組織を復活させる。
●学生ローンの支払いや住宅立ち退き措置の猶予・延長を行う。
●イスラム諸国からの入国禁止措置を撤廃する。
●メキシコとの国境に「壁」を建設する宣言を止める。
●職場でのLGBT(性的少数者)差別を禁じる。