【散歩】練馬区役所本庁舎20階の「展望レストラン」からの眺めはおいしい
■今日は何と1万7000歩も歩いた!
菅義偉首相が東京など1都3県に発令している新型コロナウイルスの緊急事態宣言の延長を表明した翌日の4日、散歩ついでに練馬の床屋に出掛けた。万歩計を身に付けて出掛けた。
わが家から練馬まで歩くと大体45分ほどかかる。旧目白道路沿いを歩き、途中から本道に出る。散歩は大体週に2回ほど歩いているが、1万歩を突破するのはそれほど多くない。せいぜい8000歩どまりだ。もっと少ないことも多い。
かかり付け医によると、1万歩まで歩かなくてもいいようで、とにかくそれに近い数字を続けることが大切だという。1万歩歩いた次の日は全く外出せずゼロ歩というのはよろしくないらしい。
この1週間を見ると、16815歩、6982歩、0歩、8373歩、0歩、1618歩、154歩、2478歩だった。8日間のうち外出しなかった日が2日もあった。今日は1万6815歩だった。途中で気分が悪くなるほど歩いたが、1週間のうちに外に出ない日も2日もあった。
あまりにも多く歩いたり、それがゼロだったり、あまりにも極端である。何事も極端は望ましくない。理想は毎日平均で歩くことだが、それがうまくできないのが人である。
■冷たく冷えたビールがたまらない!
行きつけの理髪店で床屋を済ませ、練馬区役所の20階にやってきた。地上80mに「練馬展望レストラン」がある。富士山や横浜ランドマークタワーなどを一望できる開放的なリラックス空間でもある。夜はスカイツリーや東京タワー、新宿副都心の夜景も楽しめる。
レストランに着いたのは午後2時30分。ランチタイムをかなりすぎていたが、通し営業で昼休みはなかった。結構客も多く、むしろ落ち着けたのはうれしい。
店の自慢のローストビーフ御膳も魅力的だったが、結局シーフードグラタンセットをたのんだ。サラダ、スープ付き1370円(税込)。魅力に勝てなかったグラスビールも一緒に。いつもは禁酒しているが、この日は素直に欲望に従った。
本格ピザ釜で焼くピザ・マルゲリータのほか、具沢山のミックスピザもなかなかの味。鮭と舞茸のトマトクリームパスタもある。カキフライ定食、サーロインステーキや大山どりステーキセット、ハンバーグ和風おろしソースセットもメニューにあった。
ほかに中華メニューでは五目あんかけかたやきそば、ハンバーグデミグラスソースセット、ビーフカレーセット、明太子のクリームナポリタンなど意外と豊富だ。
チキンシーザーサラダ、ローストビーフサラダ、生ハム盛り合わせ、ソーセージ盛り合わせ、鶏のから揚げ、フライドポテトなどのサイドメニューや白玉あんみつ、クリームあんみつ、ケーキセット、ガトーショコラ、北海道チーズの2層ケーキ、ロールケーキもある。
さらにはキッズ用としてお子様セット、お子様パンケーキも用意されている。
練馬区役所本庁舎の20階。店名も「練馬展望レストラン」を名乗っている。眺望も”売り”で、評価も高い。昼間からビールを飲みながら食べる食事は優雅な気分になってくる。たまにはいいものだ。
■腕時計を落とし、文字符外れ
ビールを飲みながらサラダとスープをたいらげたのちに出てきたのはシーフードグラタンだった。とろけたチーズがぷくぷく泡を吹いていた。イカやブロッコリーもところどころに顔を見せ、お腹の中に収まっていく。よほどお腹が空いていたのかもしれない。
食事を済ませたのち、気になっていた時計屋を探した。過日、自宅の玄関で腕時計を落とした。落ちて針がめくれた。針が簡単に落ちたのにはびっくりした。なぜそんなに落ちたのだろうか。一度水槽に落としたことが思い出した。ひょっとするとそのせいかもしれない。
時計は1年前に1万5000円で買った。Clock House製だが、腕になじんできたので修理してもらうことにした。それで一度店に持っていったが、保証書を持ってきてほしいと言われた。しかし自宅に戻って探しても見つからなかった。
頭の中には街の時計屋で修理してもらうことをイメージしていた。昔、街の通りを歩くと、時計屋がたくさんあって、持ち込むと簡単に蓋を開けて、「少しネジが緩んでいるね」とか言って直してくれた。そんな夢みたいな思い出が強く、その光景が今も残っているような思えたのだ。
しかし、残念ながら時計屋は絶滅危惧種である。残っているのは大手で、それも求められるのは「保証書」。そして工場へ送り、修理したのち送り返すという。おじさんが店で細かい部品をハサミでいじりながら器用に修理する光景は消えて久しい。
まずそんなことをイメージすること自体が古い、古い。そういう時計屋は消滅し、みな絶滅している。悲しいが、これが現実である。
昔は街の通りには必ずと言っていいほど買った店にもっていったらその場で直してくれた。そういう調整技術を持っていないと相手にしてもらえなかった。ところがいつの間にか時代が変わった。修理できるところを探すのが難しいのだ。
修理する技術を持っている人がいなくなった。販売員はいても、彼らは売るのが専門で、修理は本社の工場に持ち込まないと直せない。彼ら自身にその技術がないのだ。技術がなくても、販売はできる。因果な時代になってきた。
修理の内容は「文字符外れ」。一番上の12時のほか、修理店を探しあぐねているうちに別の2個所も取れてしまった。インデックス外れとも言う。インデックスは証券用語で指数だが、時計業界では腕時計の文字盤にある時や分を示す数字のことを言う。数字以外にもマークや棒などのほか、目盛りやフラットなデザインのものもある。アワーマーカーとも言うらしい。
世の中には時計に異常な興味を示すフェチ体質な人もいるらしい。ロレックスやオメガ、タグ・ホイヤーなど高級腕時計などが時計フェチの対象だ。今の歳になってきて初めてブランド時計も悪くないなと思い始める自分がいるのに気づく。