今年タネが飛んで咲いたのは「高砂ユリ」「ニチニチソウ」に続いて「彼岸花」が3つ目

 

裏庭に初めて咲いた彼岸花

 

自分の人生の中でこの花ほど付き合いの長い花は少ない。秋の彼岸の頃になると、自宅近くの道ばたや水田の畦などに群生していた。幼少の頃、サムライ遊びをして、刀を持って次から次へとこの花を切り取っていたことを思い出す。

ヒガンバナ(彼岸花)だ。曼珠沙華とも言う。中国大陸原産で、日本でも至るところに咲いている。ほとんどが赤いものだが、最近は白い彼岸花や黄色い彼岸花も見掛ける。園芸品種だろう。

最近、わが家の庭にも植えてもいない花が芽を出すことがけっこうある。石垣の名からニチニチソウが出てきたり、表庭に高砂ユリが伸びていた。今年は彼岸花である。

 

見事な輪

 

大きくなった柿

 

バラ園の近くに植えられた彼岸花

 

10月から四季の香ローズガーデンでも秋バラのシーズンが始まるが、その前にガーデンに続く道ばたに彼岸花が一斉に咲いているのを見つけた。自然に生えたものではなく、人為的に植えられたものだろう。最近、いろんなところで見掛ける。

 

こんなところにも咲いている

 

駐車場の隅にも

 

黄色の彼岸花も

 

■巾着田の曼珠沙華は「見れない」

 

彼岸花と言えば、巾着田(きんちゃくだ)を思い出す。埼玉県日高市にある彼岸花の群生地だ。埼玉県が散策路や雑木林、運動場が整備された「曼珠沙華公園」と整備され、彼岸花だけでなく、レンゲ、コスモス、菜の花などの四季を彩っている。

とりわけ600万本ともいわれる曼珠沙華の群生は日本一と呼ばれるほどで、一面赤色の絨毯を染めた海になるので有名だ。

しかし、2021年は「見られない」という。「新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、開花前に刈り込んだため、花の観賞はできない」らしい。

行政のやることは一律的で何とも愚の骨頂だ。「曼珠沙華まつりの開催中止」はいいとしても、刈り込むことまでしなくてもいいのではないか。この対策は20年度に続いてだそうで、悪意の何もない曼珠沙華が何とも気の毒だ。

見たいと思ってくる人は必ずいる。そういう人には見せたらいいのではないか。関係者の安心安全第Ⅰに考えるからそうなるのではないか。どんなことがあっても見せる覚悟が必要だ。悪しき民主主義と考えざるを得ない。

せっかく良い気分で思い出していたのに、私を含めて巾着田などもう二度といくまいと思っている人がいるはずだ。行政のやることは画一的で情けない。

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