リアルの価値を実感できる喜び=2年ぶりの実展示会「第11回農業Week」開催

 

第11回農業Week会場風景

 

■幕張メッセで第11回農業Week開催

 

第11回農業Weekが10月13~15日の3日間、千葉市幕張メッセで開催された。展示会場なら実際に出展社の製品を「見て」「試して」比較検討することができる上、出展企業の技術者に、製品の詳細をその場で直接質問・相談することも可能だ。

リアルの価値を実感できる喜びは何事にも代えがたい。主催するRX Japan(旧リード・エグジビション・ジャパン)は徹底的なコロナ対策を施した上で開催に踏み切った。コロナの新規感染者数も9月は3ケタ台の高水準で推移したが、同月後半以降は急減。

10月には2ケタ台に落ち込んだ。2カ月半に及んだ緊急事態宣言も撤廃された。なぜこんなに急激に新規患者が減ったのか理由が分からないのだが、ワクチン接種が7割近くにまで進んだことも影響しているのだろう。

 

■農業をデザインする

 

株式会社ファームステッドの長岡淳一社長は会場のセミナー会場で「農業はデザインで変わる!」と題して講演した。副題は「伝えるデザインとブランディングで成長する秘密とは?」。

・農業をはじめとする日本の一次産業に、自信と誇りを込めた「旗印」を。農場のシンボルマークは、新しい時代の家紋とも言える。ファームステッドは地域と一次産業をデザインを使って活性化することを目標に掲げる「デザイン/ブランディングカンパニー」

・農場のシンボルマークや地方特産品のパッケージデザイン、商品開発、販売戦略もデザインやブランド価値を創り出す視点から考える。「地方にこそデザインを」が我が社のミッションだ。

 

■必ず現場を見る、感じる

 

・地方には、まだ知られていないすばらしい産品が数多く眠っている。地域の独自性をアピールすることが重要な時代。地域産業の振興に貢献し、首都圏、全国、海外の人々に地域の特産品を通じた魅力を発信。「デザイン」を使って地域ブランドの価値を高め、おいしさと感動を伝える。

・一番大事にしていること。それは必ず現場に行くこと。北海道から、南は沖縄、海外までも。なぜそこまでこだわるのか。

・風土を感じ、実際その場に立って顔を合わせて話をしなければ本当の理解はできないと思うから。時には酒を酌み交わし、地元の食を味わい、寄り添って進むことで本当のデザインができると信じているから。

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