【ローズガーデン】チューリップも昔懐かし「一重咲き」から技術改良の進んだ「八重咲き」や「パロット咲き」までイノベーション真っ盛り
■10年目迎えたジューンベリー
4月に入ってようやく温かな日々が続く季節がやってきた。とりわけ週末の9日(土)と10日(日)は快晴で、雲1つない好天だった。ウクライナ情勢はそれとして、ガーデンで食後のコーヒーを楽しんだ。
ジューンベリーの花が咲いている。ツインの孫が誕生して練馬区からもらった2種類の木の1つ。もう1本の「金柑」は隣家との境に植えている。こちらもかなり大きくなってきた、今年は病気にやられ、実も1つしかなっていない。対策が必要だ。
わが家のジューンベリーは植えて5年目に初めて開花したらしい。花を付けたら実を結ぶはずだが、どうもそのあたりが曖昧だ。隣の、これまた年長の孫娘の枝垂れ梅ばかりに関心が向かっていたようで、きちんと世話をしていなかったのかもしれない。
ウィキペディアによると、ジューンベリーは落葉で、樹高は0.5~8mほど。早春に5弁の白い花を咲かせ、果実は直径7~10ミリ。6月頃に黒紫に熟し、細かい種子を含む。果実が6月(June)に収穫できるところからジューンベリーと名称が付いた。
甘くクセのない果実は生食に適しているほか、パイやジャムの材料としても利用される。昆虫や野生動物にも好まれる。北米では庭木や街路樹としても大変人気があり、花、果実、紅葉を楽しむことができる。また盆栽の素材としても適している。
■7000本のチューリップ
抱えている原稿があったが、やっぱり春ののどかさに誘われて外に出た。行く先は「四季の香ローズガーデン」。バラにはまだ早いが、さすがはガーデナーが管理しているガーデンである。植物の気候条件や色合いを考慮し、四季を通じていつでも花を見られるよう開花のバトンタッチを計算しながら植栽されている。
1月はスイセン、2月はクリスマスローズ、3月はミニアイリス、そして4月はチューリップだ。5月はジキタリス/バラ、6月アジサイ、7月オリエンタルリリー、8月ヒマワリ、9月オミナエシ、10月シュウメイギク、11月バラ、12月ガーデンシクラメンの順だ。
今は4月でチューリップの季節だ。約7000本のチューリップが見頃だという。Plantiaによると、チューリップは、3月~5月にかけて可愛い花を咲かせる、春のガーデンの代表格というイメージが強い花だ。
■「チューリップ学園」やレース針のブランドにも
カップのような形の一重咲きが有名だが、八重咲きやパロット咲き、ユリ咲き、フリンジ咲きなど、さまざまな咲き方の品種が存在するという。花の色も赤や黄色、ピンク、白、オレンジ、緑、黒などたくさんある。
チューリップの原産地は、中央アジアから北アフリカにかけての地域。この地域には今も原種のチューリップが多数自生しているという。
日本へチューリップが伝わってきたのは、江戸時代の終わり頃。当時は入手困難で、限られた人しか育てることができなかったらしい。その後、日本の気候でもチューリップを栽培できるように研究が重ねられ、幅広い人々が自宅で花を楽しめるようになった。
チューリップと言えば小学校に入ると実技でチューリップを育てるのが一般的。近くの練馬区立高松小学校でも裏手にチューリップの鉢植えがクラス単位で置かれているほどだ。
びっくりしたのはそのものずばりの学校法人「チューリップ学園」も実在していた。茨城県取手市で2カ所の幼稚園を運営している。また手縫い針やレース針を製造する「チューリップ株式会社」(広島市)も知った。
ちなみに国内最大のチューリップ畑は「砺波チューリップ公園」(富山県砺波市)。700品種、300万本のチューリップが咲き誇るという。長野県軽井沢のチューリップ園は行ったが、最近は「どうせチューリップなんか・・・」などとバカにしていた。
■花びらがギザギザの「フリンジ咲き」
ところが、どっこいである。じっくり見始めてびっくりした。実に様々なチューリップが乱立しているからだ。Lovegreenによると、フリンジ咲きは、花びらの咲きがギザギザしている。
一般的な一重咲きのものより日リュームがあり、一輪で飾っても見応えがあるチューリップだ。年々、品種数が増えており、赤、白、黄色、オレンジ、紫など、今ではほとんどの色のフリンジ咲きがあるほか、数色が混じり合ったものやつぼみの時と開いた時の色合いに変化があって、毎日眺めていても飽きないともいわれる。
チューリップ以外にもフリンジ咲きがある。トルコキキョウ、パンジー、シクラメンなど・・・・・。さらに最近はアジサイやニチニチソウにもフリンジ咲きが存在する。
中でもチューリップは、ハサミで切れ込みを入れたようなギザギザで、フリンジの中のフリンジではある。
■花びらの枚数が多い「八重咲き」
一重に比べて花びらの枚数が多いチューリップのことを八重咲きのチューリップと呼んでいる。豪華な印象で、開いてくるまではバラのような雰囲気もあるという。
つぼみのうちは花びらが密集してぎゅっと固まったような面持ちだが、開いてくると盛大に開き、大輪の花に変化する。
昔からある八重咲きのチューリップとしは、ピンクの品種の「アンジェリケ」があるという。現在はピンク以外に赤、白、オレンジ、黄色、紫、ブラウン・ベージュ系、褐色などほとんどの色が存在している。
■ユニークなパロット咲き
パロット(parot=オウム)が由来のパロット咲き。ところところに切れ込みのある波打った花びらがオウムの羽根に似ていることから付いたという。見た目的には個性的でユニークな姿はすばらしい。
年々、新しいパロット咲きのチューリップが登場してきており、通好みかもしれない。