【ロハス】小さなエコを大きなコエに=健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイルを提唱する「ロハスフェスタ東京」
■「ロハスフェスタ」を始めた日本人
健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイルを「LOHAS」と呼ぶらしい。Lifestyle Of Health And Sustainabilityという英語の略。1998年のアメリカでの研究から導き出された生き方のモデルが元だという。
■シンプルライフの延長線上にあるロハス
ロハスはシンプルライフの延長線上にあるもの。使い捨て文化を謳歌してきたアメリカで生まれたロハス。深刻な地球温暖化に直面する人類はライフスタイルを変えざるを得ない。
ライフスタイルの新しい世界基準がどうやら「ロハス」なのかもしれない。環境バカの啓発イベントだとなかなかバカにできないのである。
■東京開催は3年ぶり
会場は都立光が丘公園芝生広場。木々の囲まれた芝生のある公園の真ん中にある広場。500円の入場料を払ってメインゲートを入ると、ドッグエリアやバンジーバンジー、ロハスステージ、グルメエリアが半円形に続いている。
出展者とチャレンジ出展を合わせると合計約350店が出店した。新型コロナウイルスもあって東京開催は3年ぶり。東京では「みんなの小さなエコを大きなコエに」をテーマに2010年から光が丘公園で開催されている。
主催者のロハスフェスタ実行委員会(企画運営:シティライフNEW)は「かけがえのない毎日の暮らしを大切に、人と地球にやさしい暮らし方をみんなと一緒に考えたい」と訴えている。
■シンガーソングライターのギター弾き語り
会場の一番奥まったところに総合案内本部があり、その右手の芝生一帯にロハスステージとなっていた。と言っても観客用の木箱が適当な間隔をとって置かれているだけの本当にシンプルな形で、通り掛かりの誰が聞いてもOKなようになっている。
開催されたのは9月30日(金)、10月1日(土)、2日(日)の3日間。行ったのは2日目の土曜日だったが、14時から15時30分までの間に30分ずつ2人のシンガーソングライターがギターの弾き語りを披露した。
ハナフサマユ氏は高槻市在住のシンガーソングライター。芝生の上に置かれていたプロフィールによると、関西では有名なシンガーで、母校関西大学や地元北摂の起業からバックアップを受けているという。
また商業的にメジャーデビューを果たし、民放各社人気番組のエンディングテーマにも採用されている。全国カラオケ事業者協会主催「カラオケ文化の日」事業における作詞・作曲・歌唱に抜擢され、「感謝な手紙」を配信リリースしている。
2022年8月には高槻市定住促進事業「more life my life」を担当。市民から集めたワードで、オリジナルソングを書き下ろし、高槻市をPRしている。
2022年10月19日には徳間ジャパンよりメジャーのセカンドアルバム『結晶』をリリース。今、大注目のシンガーソングライターなようである。
■愛犬家、ロハスフェスタ東京に集合
会場でよく見掛けたのが犬を連れた人たち。彼らにとってワンちゃんと一緒に楽しめるドッグエリア「ロハス❤Doggies」を設けたロハスフェスタは格好の集合場所。
おしゃれなワンちゃん用洋服やアクセサリーなどロハスな商品の販売や専用フォトスポットを用意したロハスフェスタはワンちゃん天国でもある。
ワンちゃんが喜ぶおやつや健康を考えた腔内ケア商品、サプリメントの販売。ワンちゃんに癒やしを提供するマッサージなども実施される。
愛するパートナー(愛犬)の食事・心・カラダを広い観点からケアしサポートする仕組みが完成している。人間様ならぬお犬様を愛する人たちがビジネス的に重要な存在だ。
ロハスフェスタ事務局によると、現在ロハスフェスタは大阪、東京、広島で開催。マイ食器持参、エコ回収などの企画ルールは一律だが、会場となる公園側のルールは多様で、大阪ではペットの同伴はNG。よってワンちゃんの同伴は認められていない。
愛犬家にとってはペットは家族も同様な存在で可愛くて可愛くて仕方がないのだろうが、同じエコでロハスな人たちの中でもペットアレルギーなどに苦しんでいる人がいるのも確か。
ワンちゃんを猫かわいがりにかわいがっている人を見ると実際に石を投げたい心境になるのも無理らしからぬところ。
持続可能なライフスタイルやSDGsは重要だが、実際のところビジネスに特化したイベントが露骨に行われているとなると、SDGsも問題かもしれない。
国連安全保障理事会もロシアの拒否権行使で分裂している。そんな状況下であまりSDGsを強調してもどうかなと思うのだ。