【新宿漫歩】歌舞伎町エリアのランドマークとなる「東急歌舞伎町タワー」が開業=水をモチーフに「噴き上がる噴水」をイメージして

 

梅雨空の6月8日、新宿駅寄り新大久保駅ホームから歌舞伎町タワーを眺める

7月14日、新大久保駅ホームから新宿方向を眺める

 

■水をモチーフに「噴き上がる噴水」をイメージ

 

年齢も高齢となり、ここ10年ほど新宿に足を踏み入れることもなかった。だから歌舞伎町のミラノ座が取り壊され、跡地に巨大タワーが建ったことも知らなかった。

しかし、タワーが出来上がってくると、否応なく周囲からその姿を見ることになる。お化けみたいな外観に加え、高さ約225mという歌舞伎町エリアのランドマークとなるシンボリックな建物。目立つのだ。

新宿には東京都庁第一本庁舎(243m、第3位)、新宿パークタワー(235m、第7位)、東京オペラシティ(234m、第8位)、新宿三井ビルディング(225m、第9位)、新宿センタービル(223m、第10位)などの超高層ビルが目白押しだ。

今回の東急歌舞伎町タワーは歌舞伎町界隈では最も高い。外装デザインを担当したのは豊島横尾館(横尾忠則氏の美術館、香川県土庄町)や2020年ドバイ国際博覧会日本館などを手掛けてきた建築家の永山祐子氏。水をモチーフとした噴き上がる噴水をイメージした。

 

7月21日、新大久保駅からつつじ通りを職安通りまで歩く

■新大久保駅から職安通りへ

 

最近はどうしても病院に行く用が増えた。老人は「教養と教育」が重要だという。「教養」とは「今日何かをしなければならない」と「教育」とは「今日、どうしても行くべきところ」なのだ。

この2つがないと人間は困る。何もやることがないからだ。それゆえに「教養と教育」が重要というわけだ。まあ、おやじギャグの類いだろう。

2014年9月25日、潰瘍性大腸炎を煩い、大腸摘出手術をするため東京山手メディカルセンター(社会保険中央総合病院から改称)に入院した。その後は糖尿病を発症し、糖尿病内科にもかかっている。

今は大腸の薬をもらうため3カ月に1度、糖尿病のためには6カ月に1度通院している。行きは大江戸線で東中野駅でJR総武線に乗り換え1駅先の大久保駅まで乗車。大久保駅から病院まで15分ほど歩いている。

帰りは新大久保駅まで10分ほど歩いてJR山手線で新宿に向かう。新宿は学生時代から馴染みのある街。人と会ったり、遊んだりしたものだ。正直言って周辺を含めて大体足を踏み入れている。

新大久保から職安通りまで歩いたこともある。そこからさらに新宿駅まで歩いた。朝からの仕事を午後4時すぎに終えたこの日、新大久保駅から沿線沿いのつつじ通りを歌舞伎町タワーに向かって歩いた。

 

つつじ通りと職安通りが交わる

懐かしいスペイン料理「カサベリヤ」(職安通り)

 

■1972年創業のカサベリヤ

 

職安通りとの交差点に着くと、歌舞伎町タワーはうっちゃって「カサベリヤ」に目を凝らした。確かまだあるのではないか。あった!堂々と看板が掛かっている。スペイン料理「カサベリヤ」。

昔、英国人の友人と息子を連れてきたことがある。2012年1月26日のことだ。11年前のブログを読み返すと懐かしさが甦ってくる。周辺は新大久保駅同様の第三国人街に変わりつつある。異国情緒をばらまいているのだ。段々日本が移民支配の国変わっていく姿を眺めているのかもしれない。

英国人の彼は昨年、母国を捨て日本に拠点を構えた。ポーツマスの自宅を処分したのだ。2人の子どもたちは英国で勉学にいそしんでいる。彼らは子どもと親が離れて住むことを何とも思っていない。子どももそれが当たり前のことだと思っている。親子が別れて住むのも1つの選択肢かもしれない。

カサベリヤは1972年創業のスペイン料理の店。半分壊れそうな老舗感の漂う店だが、中に入ると昭和感が炸裂。レトロムードいっぱいの雰囲気だ。食べたい料理を注文して、飲みたいワインをたらふく飲んで、大人的に騒げる店だ。

やはりここはスペイン製ビールを最初に飲んで、ムール貝のカサベリヤ風、海老のプランチャー(鉄板焼き)、玉子のフラメンカ、魚介類の煮込み料理もうまそうだ。スペインオムレツも忘れられない。そしてスペイン料理の王道であるスペイン釜飯(パエリア)もすばらしい。

 

この露地を入るとイケメン通りか

 

■本格的な韓国旅行気分を満喫できる

 

新大久保コリアンタウンは新大久保駅周辺からどんどん拡大しているが、そこを通って新宿へも簡単に行ける。6月8日、新大久保駅4階のコワーキングスペースで行われた丸亀製麺を創業した粟田貴也CEOを招いて行われたアジアフードビジネス協会主催のトークセッション前にも周辺をうろついた。

新宿をはじめ都心からほど近いので極めて便利だ。2000年から続く韓流ブームの影響で、老若男女を問わず連日多くの人が流れ込む。浅草も人が多いが、そこに次ぐくらいだ。今や東京を代表する観光街になっている。

「メインの大久保通りには隙間なく店舗が並び、文字通り窒息状態。一歩(露地に)足を踏み入れると韓国料理のおいしそうな食欲をそそる香りがあちことから漂ってくる」(TABI CHANNEL)。

「パスポートを持って日本を出国せずとも、本格的な韓国旅行気分を満喫できる」(TABI CHANNEL)メリットも大きい。

その中でもコリアンタウンを代表する通称「イケメン通り」を北に歩くと、アクセサリーや韓国雑貨の露店がたくさんある。いったいどの店で何を買おうかと目移りするばかりだ。

とにかく若い女性が多い。若い女性が多いと、それにつられて若い男が増えてくる。現代は女が男を嗅覚で誘い出す時代なのだろう。

 

梅雨空の下、新大久保のお洒落なカフェ&バー「FACTORY45」

 

■オシャレで可愛ければ「インスタ映え」

 

お昼はカフェ、夜はバーの「FACTORY45」。通称イケメン通りにある建物が2階の店だ。たまたま通っただけで中へは足を踏み入れていない。

とにかく可愛いのだそうだ。何でも可愛くてオシャレ。それに「インスタ映え」するという。単なるSNSに乗せるくらいで「インスタ映え」すると騒ぐのも騒ぐ方だが、そんなことは言ってはいけないのだ。

単に可愛くてオシャレならば、それでOKなのだ。「莓とブルーベリースムージー」、それに「悪魔のオレオシェイク」。名前だけでも何となく可愛いではないか。ドリンクだけでなく、グラスも可愛いとなれば、もう言うことなし。

どうやらいろんなショートケーキをアイスにしたようなものを売っている。それが可愛く見えればオシャレにも感じるわけだ。

残念ながらドリンクやケーキの写真がないのでイメージ湧かないが、インスタグラムやフェイスブックなどのSNSにはそういった写真や映像が溢れているのでそちらを参考にしてください。

 

 

こんなところにこんな店が・・・

 

■新しい流通業態を創造する

 

イケメン通りをかなり歩いてそろそろ職安通りにぶつかるかなと思っていたら、いきなりドン・キホーテ大久保店(新宿大久保1)とぶつかった。なるほどドンキはこんな場所に出店するのだと知った。

職安通り側に面しており、通りまで来ればすぐに分かる。しかし新大久保からだと大勢の人をかきわけかきわけ露地を幾つも乗り越えながら進んでくるので、気付くとすぐ目前に現出する感じなのだ。ビックリ感が普通ではない。

24時間営業の総合小売業。「驚安の殿堂」がキャッチフレーズだが、要は「激安の殿堂」。スペインの文豪、セルバンテスの名作にちなんで名付けられた。

「行動的理想主義者であり、既成の常識や権威に屈しないドン・キホーテのように、新しい流通業態を創造したいという願いを込めている」(パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス社=PPIH)という。

 

歌舞伎町に潜入

 

 

目の前に迫力のある歌舞伎町タワーが出現

 

遂に来ました東急歌舞伎町タワー

 

■新宿の街を満喫する

 

2023年4月14日、新宿・歌舞伎町エリアに開業したのは「東京得歌舞伎町タワー」。コンセプトは「好きを極める」。世界中の都市をガイドしているタイムアウトによると、同タワーの高さは225m。

地上48階建て地下5階。18階から47階には2つのホテルが入居し、ほかはエンターテインメント施設が入っている。夜通し遊んで、そのまま泊まれる。ディープな新宿の街を満喫するには格好の場所だ。

「その外観は、歌舞伎町に神田川の支流である蟹川の水源があったとされることや、水と関わりが深い弁財天が『歌舞伎町弁財天』として街のシンボルになっていることから、水をモチーフとして噴き上がる噴水をイメージしたものになる(美術手帖)。

地下1階~4階はライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」が入る。新宿エリア最大級のキャパシティーとなる1500名が収容可能な施設となり、360度LEDビジョンなど多様な演出が可能な設備が容易されるという。

 

アパホテル歌舞伎町タワー

 

 

 

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