「東大のイチョウ」2011
どういうわけか、秋になると、毎年のように東大構内のイチョウを眺めている。ちょうどこの季節に東大農学部の公開セミナーが開催され、大学から案内が来ると、ついでにイチョウを眺めようという気分になるからだ。セミナーが面白くて行くのか、イチョウを眺めるついでにセミナーに行くのか、自分でも分からなくなってしまった。多分、両方だろう。
「今年のイチョウは遅いですな。ほらご覧なさいよ。樹の下のほうがまだ緑でしょう。去年に比べると1週間ほど遅い」と正門横の警備員氏。去年は今年より1日早い11月25日に来たが、それでも黄葉のピークで、地面が見えないくらいに真っ黄色の落ち葉が折り重なっていた。それが今年はほとんどない。あのムンムンする銀杏の匂いもしなかった。三四郎池の紅葉も今一だ。