副島隆彦講演会

 『時代を見通す力』(PHP研究所)刊行記念の副島隆彦講演会が16日、新宿・紀伊国屋ホールで開催された。演題は「時代を見通す力-歴史から学ぶ知恵」。聴講料1000円だったが、300人くらい入るホールは満席だった。

 それだけ、混迷・激動する時代の先行きが読めない人が多く、それでももがきながら何とか先を読もうと必死になっている人が沢山いるということだろう。これだけ、次から次へと、混乱、混迷、破綻的な事柄が連続的に起こってくれば、先行きに不安を感じないほうがおかしい。

 副島隆彦氏は前から気にはなっていたし、1,2冊は本を読んだ記憶がある。既成の権威とは一線を画して、一匹狼的な評論活動をしていると書けば聞こえが良いが、実態は既成の権威には相手にされなかったと言ったほうが正確なようだ。

 相手にされなかったのは間違ったことを言っているからではなく、どうもその反対らしい。あまりにもその指摘が的確すぎて、既成の権威にとっては具合が悪いからのようだ。まあ、権威というものはそのようなものである。

 副島氏については良く知らないので、あまり感想はないが、激越な人物のようではある。軽薄な知識人、文化人が多い中で、肝の座った、腹の底から物事を見通す力のある思想家のようではある。信奉者は多いようで、興味深い。

・大きく物事を見ることが重要だ。大局観を持つこと。
・人を育てることが重要。
・歴史こそ唯一の学問。法律も経済学も文学もすべてウソばかり。人間を騙すことばかりに長けている。世の中は騙しに満ち溢れている。騙されてならない。
・騙されないということはどういうことか。真実を明らかにするということだ。「暴く」ということだ。
・米国に頼らなくても生きていける時代がやってきた。新しい帝国の幕開けだ。ロシア、中国、インド。

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