「治一郎のバウムクーヘン」

会社の宣伝コピーは「職人技の傑作」

会社の宣伝コピーは「職人技の傑作」

 

治一郎(じいちろう)のバウムクーヘン」を初めて見たのは新東名「浜松SA」の売り場だった。2000円近いお値段で、ちょっと手が出なかった。バウムクーヘンは好きだが、その値段を出してまで食べたいものではないと思った。

その後も、同SAに立ち寄るたびに、お店に置かれたこの商品が気になっていた。「治一郎のバウムクーヘン」と名前を高く掲げて、一品を誇示していた。「株式会社治一郎」(浜松市東区)。

初めて口にしたのはずいぶん後のこと。横浜在住の甥っ子が丹波の自宅にやってきたとき、お土産でいただいた。ららぽーと横浜店、相鉄ジョイナス店でも取り扱っている。

そして、このほど初めて買った。そして食べた。「スペシャルしっとり濃厚バウムクーヘン」だった。「23層もの年輪を、ぎりぎりの火加減で『薄く』『レア』に焼き上げることで、しっとりとした食感を作り出そう」(HP)としている。

確かにうまい。卵黄とバターをぜいたくに使ったバウムクーヘン。素材にも焼き加減にも妥協を許さない職人の仕事で作り上げたことに嘘はないだろう。決して普段食べるものではない。ハレの日に食べるものだ。

私はもう10年以上前から、早起きしたときに限って、朝食までの間に、ペーパードリップで炒れたコーヒーを飲みながら、バウムクーヘンを食べることを「ルーチン」としている。目覚まし時計の設定時刻は午前4時50分。大体8時頃の朝食時間までの3時間弱が至極の時間だ。

マンデリンのストレートコーヒーとエースベーカリー(本社愛知県小牧市)製の一口サイズにカットされた厚切りバウムクーヘンをいただく。そして、その日の予定を練ったり、原稿の企画を考えたり、ブログを書いたりする。自分にとって、とっておきの時間だ。

就寝が遅かったり、体調が良くなかったりすると、その時間に起きられない。起きられないと、1日のリズムが狂う。狂うと、その日1日が何となく、気持ちが悪い。いかにルーチン化するかが重要なポイントだ。

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