レセプション参加はやめられない!

 シカゴ商品取引所(CBOT)と全米先物業協会日本支部(FIAJ)共催の第2回年次レセプションが1月11日夜、東京會舘で開かれた。FIAJ主催のレセプションにはこれまで、シカゴにあるもう1つの先物取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の首脳が出席することが多かったが、今回はライバルのCBOTが共同スポンサー。
 
 レセプションではCBOTのバーナード・ダン理事長兼最高経営責任者(CEO)があいさつ。2005年の世界の先物産業の最優先課題はマーケットへのアクセス(参入)を増やすことであると述べ、CBOTとしてもそのために全力を傾注する考えを明らかにした。市場拡大の続くアジアとの連携は重要との判断がCBOT側にもあるようだ。

 レセプションの楽しみはもちろん、顔なじみに会って旧交を温めることもその1つだが、最大の楽しみは、それまで全く存在すら知らなかった人物と偶然に話を交わすことができることだ。今夜も最初に言葉を交わしたのが何と米連邦準備制度理事会(FRB)傘下の連邦準備銀行から出張中の調査部門担当者。へえ、こんなところに、こんな人が来ているということを知るのは格別の楽しみで、さらに、その人物と実際に話しをできるのは実に幸せだ。

 ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のトーマス・J・マクマン氏とは昨年11月の東京工業品取引所(TOCOM)レセプションで会って以来。同氏は11日付で、NYMEX東京事務所の代表就任が発表されたばかり。びっくりしたのは前日、フェアに参加した大阪証券取引所の執行役員氏に声を掛けられたこと。外国為替証拠金の上場を間近かに控え、ちょうど会いたいなと思っていた東京金融先物取引所(TIFFE)の太田省三専務にも会えた。これだから、パーティー出席はやめられない。

2 thoughts on “レセプション参加はやめられない!

  1. tsuruaki_yukawa says:

    SECRET: 0
    木村剛氏が「商品先物は省庁再編をもたらすか?」というコラム書いていますが、どう思われます?
    http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2005/01/post_14.html

  2. Anonymous says:

    SECRET: 0
     5月1日からの改正商品取引所法の施行で、業者規制が一段と厳格化され、強力な顧客保護の施策も講じられますが、市場を監視・監督する当局自体の体制は旧態依然なのは確か。金融商品に対する監督は金融庁に一元化する方向が最も望ましいし、流れはそれだと思いますが、そこは霞ヶ関のこと、一筋縄ではいきません。
     木村剛氏自身の言葉を借りれば、「霞ヶ関の人たちは自分たちのことしか考えていない」(1月10日の大証フェアの中で)ようですので、監督権限の喪失は組織の存亡に掛かる難題でしょう。内部からの改革ほど難しいものはありません。まず不可能。木村氏の提起された金融市場の監督・監視体制の一元化問題は先物業界にとっても永遠のテーマですが、よほど、外からの強い力が働かない限り、実現は至難のわざだと考えます。少なくても、霞ヶ関の内部から積極的に取り組むことにはならないのではないでしょうか。やはり、外圧が必要です。外圧を掛けましょう。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.