鯖街道

 若狭湾と京の都を結ぶ道のことを通称「鯖街道」と呼ぶ。若狭湾で取れた鯖に、一塩して、夜も寝ないで京都まで運ぶと、ちょうど良い味になっていた、というのが命名の理由らしいが、本当のところは誰も分からない。

 その道も一本だけでもなく、若狭湾の幾つかの地点から、京都や奈良、飛鳥、はたまた丹波の篠山あたりまでにも通じていたようで、運んだものも、鯖だけではもちろんなく、日本海の幸や大陸からの文化をも届けたようだ。

 京王百貨店新宿店で開催されていた「第10回福井県越前若狭の物産と観光展」をのぞいて、すぐ目に飛び込んできたのが越前鯖の棒寿し本舗「日古里(にっこり)」(福井県大野市元町8-16)の棒寿し。おいしくいただきました。雅の「浜焼さば寿し」も結構でした。

 鯖は15%以上の脂肪分のものが美味とされるとか。季節的には産卵を終えたのちエサをたっぷり食べ、脂がちょうどよくのる秋から冬にかけて漁獲された鯖が最もおいしいという。水揚げの一番多いのが八戸だ。

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