上野駅再見
今宵の送別会は上野だった。JR上野駅の公園口で待ち合わせたものの、地下鉄で行ったので、迷ってしまった。歩道陸橋の上から見た上野駅の正面は本当に2年前に見た中国の大連駅とそっくりだった。大連駅は上野駅に模して建造されたのだから、当然と言えば当然だ。
1年も行かないうちに上野も変わっていた。公園口から京成上野駅に向けて、坂を下っていくと、昔あったはずの映画館が消え失せていた。それとも見落としたのだろうか。年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず。
たまたま入ったのは「肉の大山」直営食事処。帰りしなに何気なくもらった「うえの2006.4」(No.564)でエッセイ「公園南玄関口のオオカンザクラ雑感」(小川泰和東京都東部公園緑地事務所長)を読んだ。その中に引用されていた歌を記しておきたい。
「さまざまの事思い出す桜かな」(芭蕉)
「さくらさくらさくら咲き初め咲き終わり何もなかったような公園」(俵万智)