UCCコーヒー博物館

生協フェスティバルの後、前々から気になっていた「UCCコーヒー博物館」(神戸市中央区湊島中町6-6-2)に立ち寄った。缶コーヒーの開発者でUCCコーヒーの創業者、上島忠雄氏(1910-1993)の喜寿を記念して1987年に設立された博物館だ。

 コーヒーの起源、栽培、流通、加工、文化、情報に至るまでコーヒーの基礎知識を学べる展示がなされている。コーヒーだけの博物館は恐らく国内ではここだけではないか。建物も立派である。あやふやに知っていたことがここの展示で明らかになった。即ち、ロースト(焙煎)の8段階。コーヒーは生豆の焙煎の進行の度合いによって風味が違ってくる。

①ライトロースト 焙煎10分
②シナモンロースト 浅煎りの状態。開始して12分40秒。いわゆる「アメリカンコーヒー」といわれる風味がこれ。浅煎りのためブラックコーヒーとしても味わえる。
③ミディアムロースト 15分経過。これもアメリカンタイプの軽い味わい。
④ハイロースト ミディアムローストをやや深煎りにした状態。喫茶店や家庭で味わうコーヒー はこれ。
⑤シティロースト コーヒーブラウンが鮮やかになってきた。これも喫茶店や家庭で味わうタイプのロースト。
⑥フルシティロースト やや深煎り状態。ダークブラウン色。
⑦フレンチロースト ロースト開始から1分15秒。カフェ・ロワイヤル、カフェ・オ・レ、ターキッシュコーヒーなどヨーロピアンタイプのブレンドメニュー向けロースト。
⑧イタリアンロースト 20分50秒。色もほとんど黒に近い状態。最も深煎り焙煎で、エスプレッソをはじめカフェ・カプチーノなどがこのローストから作られる。

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