「神戸大学ビジョン2015」

 少子高齢化時代に入って、どの大学も生き残りを賭けて必死。国立も私学もその必死さは同じだ。神戸には国立大学法人、神戸大学がある。関西には京大、阪大と旧帝大が2つもあるため、どうしても格下とみられるのが神大関係者にとっては嬉しくないようだ。

 一度付いたレッテルがいつまでも付いて回るのが内向きな日本の体制。あまり、それを気にしていると、がんじがらめに取り込められ、にっちもさっちもいかなくなるのが通常のパターン。もう国内の評価など相手にせず、独自の道を歩むしかないのではないか。

 ただ、そのためには旧帝大と異なる確固たる独自性を打ち出せなければ、誰も注目してくれないのも冷徹な現実だ。その状況をいかに突破するか。神戸大学は”勝負の分かれ目”にきている。

 国立大学法人になって3年。国立法人のあるべき姿、使命を見直す必要を打ち出したのが「神戸大学ビジョン2015」。「神戸大学は、開放的で国際性に富む固有の文化の下、構成員の一人ひとりが真摯・自由・協同の精神を共有しつつ、さらなる飛躍に向けて、2015年までにグローバル・エクセレンスの実現を目指す」というものだ。

・世界トップクラスの研究機関に
・世界トップクラスの教育機関に
・卓越した社会貢献を
・卓越した大学経営を

 ビジョンは必要だ。どちらに進むか、リーダーが方向性が示さなければ、組織は動かない。問題は引っ張る人間がどれだけたくさんいるかだ。それらの人材がどれだけエネルギーを放出できるかだろう。「やるしかない」のは分かり切っている。注目したい。

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