国際津波・地震フォーラム

 「1.17」に向けて震災、防災、減災関係の各種会合が連日、神戸市内各所で開かれている。震災体験の風化阻止、防災情報の共有化促進がテーマだ。神戸の経験が役立つことがあるのならば、この時期にこの種の会合が集中するとの批判はあるとしても、やはり開催されることに意義はある。

 15日に神戸国際会議場(神戸市中央区港島中町6-9-1)で開幕したのは「国際津波・地震フォーラム」。2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震で津波に遭った被災各国の閣僚らが集まり、復興課題などを話し合う国際シンポジウム。

 05年1月に神戸で開かれた「国連防災世界会議」で決まった防災の国際協力指針「兵庫行動枠組」に沿った防災の活動の進展について国内外の防災関係者が情報・意見交換。日本政府、兵庫県、国際防災復興協力機構(IRP)などが主催した。

 初日午後2時から行われたインドネシア、スリランカ、モルディブ、インドの防災担当相の津波・地震復興報告を聞いた。ほとんどの国は地震の体験はあるものの、あれほどの津波については全く無知で、なすすべを知らなかったことがよく分かった。

 今やインド洋については津波警戒体制が整備されつつあるものの、絶対的に必要なのは津波の発生に備えてどれだけ準備できるかの「文化」的側面だ。これがおざなりになっていれば、何をやっても無駄だ。どうやらここがポイントのようである。

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