湯原温泉「砂湯」

 せっかく兵庫県立フラワーセンター(加西市)まで行ったので、1日仕事を休んで中国自動車道を西に車を走らせた。佐用町からトンネルをくぐると、そこは岡山県。美作市を通り、津山市の先から米子道。目的地は湯原温泉(真庭市湯原町)。

 「油屋別館」に泊まったが、GW明けの平日とあって、とても静か。新緑が目に痛いほどで、のどかな風景が広がっていた。宿の風呂もいいが、ここの売りは露天風呂の「砂湯」(無料)。関西の横綱だとか。ちなみに東の横綱は宝川温泉(群馬県)。

 湯原ダムを背景に、透き通った水の流れる旭川の川床に自噴する温泉を岩で囲ってあるだけ。露天風呂だから屋根がないのはもちろんだが、壁もないのがここの特徴。おまけに混浴。簡単な脱衣場が男女別にあるだけで、開放的ではある。すぐ前のホテルからも真下に見下ろせるほどだ。

 夜はまだしも、朝や昼間に女性が入るのは結構勇気がいるはずだ。バスタオルを巻いて入る人がほとんどだ。「美人の湯」「子宝の湯」「長寿の湯」。子宝の湯の砂(小石)の間から泡がぶくぶく立ちあがってくる。早朝5時すぎはもうかなり明るく、入浴者は3人。新緑の中で湯浴みするぜいたくは格別のものだった。

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