なぜ『粗食』が体にいいのか

著者:帯津良一帯津三敬病院名誉院長
    幕内秀夫管理栄養士
書名:なぜ「粗食」が体にいいのか
出版社:三笠書房知的行きかた文庫 2004年5月10日第1刷発行

 生命体である人間を支えているのは食物のはずなのに、それが毎日のことであるがゆえか、あまりにもなおざりにしてきたのが現在の惨憺たる複合汚染をもたらした元凶なのではあるまいか。しかも、食事は普通、1日に3度摂る。それが何十年も続くのである。重要でないはずがない。

 それなのに、食事をそれほど重視していないのが実態だ。時間や値段の制約や無知もそれを助長している。それでも若いうちはまだしも、歳を取ってくると、それまでの食物との付き合いの結果が体に出てくるのだから深刻だ。それを引き受けなければならない。

 今さら、こんなことを分かっても既に手遅れに違いない。しかし、これ以上の悪化を阻止するためには、分からないより、分かったほうがいい。それと、食物を考えることは自分の生き方を考えることでもある。個人のライフスタイルの問題だ。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.