長浜城

 長浜城は天正3年(1575)頃、初めて一城一国の主となった羽柴(豊臣)秀吉が築いた城。秀吉は地名もそれまでの今浜を長浜に改め、城下町を造営して約7年間居城した。琵琶湖のそばに築城したのは舟運を重視した領国経営に当たるためとされる。秀吉出世城と呼ばれる。

 天正11年(1583)の賤ヶ岳(しずがだけ)の合戦ではここを軍事拠点とし、柴田勝家との戦いに大勝し、天下に威名をとどろかせた。しかし、その後、内藤信正が元和元年(1615)に摂津・高槻城に移ってからは廃城となり、建築物や石垣の大半は彦根城に移され、湖北支配の役割を彦根城に譲った。

 現在の長浜城は昭和58年(1983)に再興され、市立歴史博物館として使われている。2層の大屋根に望楼を乗せた初期天主様式。

①天守閣から竹生島を眺める(西)


②天守閣から長浜市街を眺める(東)

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