くるま屋

　丹波の実家を撤収した。ホテルや旅館と違って、引き揚げるとなると、「はい、さよなら。あとをよろしく」というわけにはいかない。荷物づくりは当然のこと、生ゴミの処理や戸締りなど、家を留守にするためのさまざまな作業が必要だ。それに結構な時間と体力を要する。

　午前１０時出発。若狭舞鶴道で終点の小浜西まで高速に乗った。あとは国道２７号（丹後街道）を敦賀に向けて走る。帰途、この道を走るのことは初めて。途中、藁葺き屋根が目に入ったので、少し早い昼食を撮った。和風レストラン「くるま屋」（福井県三方上中郡若狭町安賀里）。

　だだっ広い店内にはテーブル７席と相当に広い座敷。畳の座敷席で海鮮丼定食とうどん定食＋天ぷらを食べた。地域ブランド牛「若狭牛」の地元でもある。

　初めてだったが、「もうここで店を始めて３０年ほど経つ。古民家を移築した」という。そう言われれば、屋根が草生していた。落ち着く店である。