『雪が降る』

書名:雪が降る
著者:藤原伊織
出版社:講談社文庫(2001年6月、初出1995~98年)

 あんまり暑いから、せめて読むものだけでも涼しいものと考えたわけではない。再読か再々読か忘れた。短編の『トマト』も入っているが、他の5本は中編。どれもこれも味わい深い藤原ワールドがにじみ出ていて、ファンにはたまらない。

 『紅の樹』は解説者・黒川博行氏によれば、長編『てのひらの闇』の”原作”となるハードボイルド作品。藤原任侠を堪能できる。

・『台風』(初出誌 小説現代1997年10月号)
・『雪が降る』(小説現代1998年3月号)
・『銀の塩』(小説現代1995年10月号)
・『トマト』(小説現代1996年5月号)
・『紅の樹』(小説現代1998年1月号)
・『ダリアの夏』(別冊文藝春秋1996年春第215号)

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