アジの白子

 「アジとは味なり。その味の美をいふなりといへり」(新井白石「東雅」)

 社僚の定年退職慰労会に少し早く着き、”幹事特権”を行使してカウンターで1人で先にビールを飲んでいたら、「アジ(鯵)の白子」が出てきた。白子と言えば、タラやアンコウ、フグぐらいしか知らなかったが、アジの白子もそれなりにおいしかった。

 白子は魚の精巣。どんな魚でも、雄ならばあって当然だが、だからと言ってどの魚の白子でも食べておいしいわけでもなさそうだ。またイカの白子などは数が少なく珍重されているらしい。ウィキペディアによると、白子の75-82%は水分、1-5%は脂肪。プロタミン(ヒストン)やヌクレオプロテインなどの強塩基性タンパク質、細胞分裂やタンパク合成などの活動に関与している成長因子であり坑加齢効果のあるポリアミンを多く含んでいるという。

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