山寺立石寺

五大堂を見上げる

 

五大堂をクローズアップで

松尾芭蕉が名句「閑さや 岩にしみ入 蝉の声」を詠んだことで有名な山寺を訪れた。地上から見上げると、はるかかなたに建つ五大堂(道場)で有名な山寺の正式名称は宝珠山立石寺(りっしゃくじ)。山形県東北部に位置し、慈覚大師円仁が貞観2年(860)、第56代清和天皇の勅願により開山した東北屈指の霊場だ。天台宗。比叡山延暦寺の別院。かなり山奥だが、住所表示は山形市山寺。市内だ。

山門から頂上の大仏殿のある奥の院までの石階段は1015段。30分ほどかかるが、四国の金毘羅さんに比べると大したことなかった。途中、「姥堂」(うばどう)や松尾芭蕉の「せみ塚」、仁王門などを通って奥の院に行き着く。

五大堂からの風景

通常、山寺として紹介されるのは奥の院から少し降りた岩場に建つ「五大堂」。要は展望台だ。慈覚大師が五大明王を安置して、天下泰平を祈る道場として使用していたという。ここからの眺めは良く、眼下の「やまでら駅」を含め下界を一望できて気持がいい。

山寺芭蕉記念館

 

山寺後藤美術館

山寺観光の中心はもちろん山寺立石寺だが、箱モノとして「山寺芭蕉記念館」と「山寺後藤美術館」があった。記念館は純和風造りの格調の高そうな建物だが、個人的には見るものなし。むしろ、びっくりしたのはすごそばの「山寺後藤美術館」。こんな山の中にこんな美術館がと思った。山形県河北町出身の後藤館長の収集によるヨーロッパ絵画が展示されていた。欧州の田舎の風景が日本の田舎の風景の中で展示されるというのは面白い。

こうしてもらえれば、分かるんだけれど・・・

山形と言えば、さくらんぼ。道路沿いにはたくさんの果樹が植えられていたが、この季節はさくらんぼ、ら・ふらんす、りんごなどの花が咲く。どれがどれだかよく分からない。さくらんぼもりんごも同じバラ科の植物。花びらが5枚で、それが白っぽいところも同じ。車を止めてよく見たが、それでも分からない。農家の人に聞こうと思ったが、タイミングが合わず、話を聞けなかった。それでずっと悩んでいる。

りんごかな・・・

 

ら・ふらんす、のような

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