正しいスイカの食べ方

 

庭先でスイカを食べる

最も正しいスイカの食べ方があるならば、昔ながらの田舎の家の縁側に腰をひょいと乗せ、井戸につるして冷たく冷え、大胆かつ大振りに切ったスイカを両手に持ち、それにがぶっとかぶりつき、口の中に残った種をペッペッと飛ばしながらムシャムシャ音を立てながら激しく食べる。これ以外にないのではないか。

もちろん、太陽はカッと照り付けていなければならない。種を吐き出す地面は土でなければならない。ゆめ、アスファルトやコンクリートであってはならない。スイカにかぶりつく直前の状況も肉体を動かして、たらたら汗を流し、そろそろ肉体的にも限界だから、一服付けたいものだと、身体が要求している午前11時とか、午後3時ぐらいなのが望ましい。

珍しく、今年はそんな状況でスイカを食べた。送ってもらった立派な富里スイカを車に乗せ、東京から丹波に運んだ。ぼうぼうに生えた庭の草を引き、ツゲの剪定に汗を流した後、井戸水というわけにはいかなかったものの、冷蔵庫で冷やしたスイカをいただいた。とにかく今年の夏も既に暑い。節電の夏でもある。夏を乗り切ることの肉体的な大変さを身体で知る年齢になってきた。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.